傷のついた少女【鬼灯の冷徹】 (ページ21)

今日:19 hit、昨日:28 hit、合計:80,090 hit

21鬼灯の手ページ21

桃太郎「しっかし、鬼灯様爆睡ですねー」

白澤「だって７徹でしょ？僕だったら死ぬ。死なないけど」

A「ななてつ」

白澤「７日間寝てないってことだよ」

A「…………？ねない、たおれた、？」

白澤「そうだよ。どうかした？」

A「……」

白澤「？」

鬼灯「うぅ……」ゴソッ

白澤「あ、起きた？」

鬼灯「……」

桃太郎「寝返りうっただけっぽいです」

白澤「そっか」

A「…ほお、ずきん、さま」

白澤「ほ、お、ず、き。ずきんじゃないよ？」

A「ほお、ずきん」

白澤(滑るなあ……^_^;)

鬼灯「うう……し、白豚…？」

白澤「………ムカッ……寝言で僕をけなすな」

桃太郎「べ、別に白澤様の事とは限りませんよ？」

鬼灯「…」パチッ

白澤「ん……あ？起きた？」

鬼灯「………あ」

A「……」←白澤の後ろに隠れてる

鬼灯「………」

立ち上がった。

鬼灯「Aさん」

目の前にどんと立ってAちゃんの名前を呼んだ。

A「ごめん、なさい」

鬼灯「……はい？」

白澤「は？」

鬼灯「何でそっちが謝るんですか」

白澤「あ、ちょっとAちゃんは暴力に対して特別恐怖心があるから……」

鬼灯「すいませんでした、Aさん」

そう言ってAちゃんの、冷却シートが貼られた左ほっぺたを軽く撫でた。Aちゃんは、ちょっと怯えた様子に見える。

鬼灯「つい暴力を振るってしまいました。本当にごめんなさい」

頭を下げて謝った。

A「…」ポカ～ン

白澤「あ、っと、、Aちゃんは悪くないよって、叩いてごめんねって言ってるんだよ」

A「…」コクッ

白澤「ほら」

僕は倭人ヤローの手を掴んだ。

鬼灯「……！ちょっと、何ですか触るな」バッ

白澤「いいからっ。ちょっと貸して」

強引に手を引っ張ってAちゃんの頭の上に乗せる。

鬼灯「…………は？」

白澤「頭、撫でてやって。」

鬼灯「……」クシャクシャ

こいつの撫で方は元から力が強いのもあって強引だから、Aちゃんの髪がクシャッとなる。

A「なでなで？」

白澤「そうだよ」

鬼灯「？」

桃太郎(俺空気……でも白澤様と鬼灯様が顔を合わせているのにこんなに雰囲気が良いのは初めてかも)

白澤「はい、仲直り」

鬼灯「…………そういえば、何で『朴念仁』なんて言葉知ってるんですか」

白澤「…………」ｻｱｧｧｧ