傷のついた少女【鬼灯の冷徹】 (ページ15)

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15ぶかぶかページ15

白澤「はいどうぞ」

A「ありがとう、ございます」

白澤「どういたしまして♪」

Aちゃんは僕から服を受け取って風呂場へ行ってしまった。

桃太郎「お礼とか、言えるんですねAさん」

白澤「うん。僕も最初はびっくりしたけど、着物買ってあげたときも言ってたよ」

桃太郎「へえ」

白澤「案外、必要な事は頑張ったら喋れるみたいなんだけど、さっきのは何が言いたかったんだろうね。」

桃太郎「さっきの？」

白澤「お味噌汁見て何か言ってたでしょ？」

桃太郎「ああ、あれですか」

白澤「ちょっと気になるんだよねー。『お味噌汁が熱い』みたいな事言ってたけど、あのお味噌汁熱くなかったし」

桃太郎「確かにそうですよね。」

白澤「………あ」

桃太郎「何です？」

白澤「明日朴念仁が薬取りに来るんだった」

桃太郎「まさか……」

桃太郎「まだ出来てないんですか？」

白澤「うん。注文品３つあったけど１つ出来てない」

桃太郎「い、急いで作りましょう。(ドアが破壊される……)」

白澤「うん」

ガチャッ

A「……」

白澤「あ、着られた？」

桃太郎「うわあ……」

白澤「やっぱりぶかぶかだったねえ。」

Aが着物をまとめて小脇に抱え、ぶかぶかの白澤服を着て風呂から出てきた。

白澤「どうしようか……」

桃太郎「ここをまくっとけば、なんとか。」

白澤「とりあえずこうしておこう。脱げる事は無いだろうし、明日買いに行くからね！」

A「…」コクッ

時計を見ると、午後８時。

白澤「ん～……あ、そうだ。テレビでも見てなよ。暇だろうから」

テレビをつけ、座る場所を用意してやり、彼女を座らせた。

白澤「よし桃タロー君。続き続き～」

桃太郎「はい」