【うたプリ】繋ぐ音色はいつだって【来栖翔】 (ページ24)

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＊気になるの？ページ24

翔「それで、どうだよ。上手くやっていけそうか？」

『平気。私が話せない分、トキヤがフォローしてくれてるから』

翔「へぇ、あいつキツそうだから、結構ワンマンペースで突っ走っていきそうなイメージだけど」

『翔、トキヤのこと誤解しすぎ』

翔「そ、そんなこと、ねぇだろ……」

Aとのペアがトキヤだったから、上手くやっていけているか心配でそう言ったはいいものの、思いのほか順調に進んでいるらしい。
あいつ結構キツそうな雰囲気だし、厳しいこと言われてんじゃねぇかって心配してたけど……
なんともないなら、まあ、いいんだけどさ……

そう思ってる筈なのに、Aからトキヤの名前が出ると、なんかモヤモヤしちまう。
授業の一環だってこともわかってはいるけど、それ以外にも昨日仲良さげだったのが、引っかかってんのか……？

翔「……なあ。昨日、なんかトキヤと話してただろ？何話してたんだ？」

何話しててもAの自由だろうに、自分でもちょっと女々しいなって思う。
けど……やっぱ、なんか変なんだよな……
モヤモヤして、すっきりしねえ……

『なんでそんなにトキヤのこと気にするの？』

翔「気にするって、別にそういうのじゃ……」

『トキヤがHAYATOの双子の弟だから、気になる？』

翔「はっ？いや、だからそんなんじゃねぇって」

『じゃあ何？好きなの？』

翔「なんでそうなるんだよ！！俺は別にそういう趣味ねぇぞ！！」

なんか思いもしねぇ爆弾飛んできてマジでビビった……
真顔でこういうこと言うから、こいつは……
まあそれは置いといて……

翔「別に、気にしてるとかそんなんじゃねぇよ。ただ、その……」

このモヤモヤした気持ちのこと、なんか口に出せなかった。
はっきり言えばいいんだろうけど、なんか、言おうとするとこっ恥ずかしい……
ほんと、なんなんだよこれ……

そう思っていると、Aは少し何かを考えた後、突然立ち上がり、俺の腕を引っ張った。

翔「ちょ、お、おい！！何処行くんだよ！！」

そうしてAに腕を引っ張られるまま、俺は何処かへと連行された……

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