【うたプリ】繋ぐ音色はいつだって【来栖翔】 (ページ19)

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＊最初の授業ページ19

翔「ったく……ひでぇ目にあったぜ……」

結局昨日の夜、熱どころか風邪も引いていないっていうのに、那月に一方的に看病されることになった。
そりゃもう、散々だった……
どう間違えればそうなるのかと思うくらい熱々のタオル乗せられたり、昔からお馴染みの奇想天外な料理食わされたり……
(本人はお粥のつもりだったらしいけど……)
挙句の果てには、大人しくしてないと治らないとか言われて、ベッドに縛り付けられたり……

最早拷問かよ……
とにかく生きて朝が迎えられたことに感謝だな……
ほんと、マジで……

そうして朝からテンションガタ落ちの中、今日もまた一日が始まる。
授業が始まると、龍也先生が言ってた通り、最初の授業から、昨日くじ引きで決められたペア同士での活動に入ってくる。
そう言えば、俺のペアって……

女子「来栖翔くん……であってる？」

翔「ん？お、おぉ」

女子「あの、昨日声かけようと思ったんだけど、いなくて……今回のレコーディングテスト、私、来栖くんとなんだけど、挨拶もできなくて、ごめんね？」

翔「あぁ、気にすんなって。よろしくな！！」

俺のペアは、今声をかけてくれた、大人しそうな雰囲気の女子らしい。
昨日、Aのペアの相手を聞いてるから、いろいろと複雑なところはあるけど……
けど、これもアイドルになるための大事な授業の一環だしな。
それに、あんまり引きずってると、この子に失礼だし。

気持ち切り替えて、頑張るか！！

そう思いながら、テストへ向けていろいろと話し合いを始めた。

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