【うたプリ】繋ぐ音色はいつだって【来栖翔】 (ページ17)

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＊くじ引きの結果ページ17

そんなわけで、クラスな作曲家コースの全員、帰りがけに龍也先生が持ってる箱からくじを引いて行った。
(なんで作曲家コースって絞ったのかはともかくとして)
勿論、Aもそのくじを引いてる。

個人的には、出来れば、Aと組めたらいいなって思ったりとかもしてるけど……

翔「なあ。ペア、誰だったんだ？」

くじを持って俺のそばに来るAにそう問いかける。
Aはいたって冷静な様子でそのくじを開くと、少しの間そこに書かれた名前を確認して、そのくじの紙を俺に見せてくれた。
そこに書いてあった名前は……

“一ノ瀬トキヤ”

翔「うっそマジか！？」

思わず声を出してしまった。
俺とは違う名前だったことのショックより、そこに書かれた名前への驚きのほうが遥かにでかかった。

よりによってあいつとかよ！！
いや、別段トキヤとなんかあったわけじゃねぇけど、朝なんか仲良さそうだったのもあるからっていうか……
なんかわかんねぇけど、すっげぇモヤモヤする……！！

『そんなに驚くこと？』

翔「いや、まあ……わりぃ、でかい声出しちまって」

指文字でそう言うAに、少しだけ冷静になった。
この様子からして、A本人は特になんとも思ってないみたいだな。
……なんか、腑に落ちねぇ……

そんなことを思っていると、不意にAは俺の服の裾を掴む。
そして、またゆっくりと指を動かして見せる。

『翔と組みたかった。でも、授業だから、仕方ない』

その言葉を理解した瞬間、柄にもなく顔が熱くなる。

な、なんだよ……
めっちゃ真顔で、んな恥ずかしいこと……
不満に思ってた俺が、なんか……バカみてぇじゃん……

そう思いながら、恐らく真っ赤になっているであろう顔を隠すようにそっぽを向く。
Aがどことなく心配そうに服の裾を掴むのがわかったけど、どうにも今顔見れねぇ……
その代わりに、心配すんなというように手を握ってやる。

ほんと、お前って奴は……
可愛すぎなんだよ……

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