【うたプリ】繋ぐ音色はいつだって【来栖翔】 (ページ12)

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＊ルームメイトページ12

と、部屋に戻ったはいいけど……

那月「あ！！翔ちゃんおかえりなさい！！」

翔「おう、ただいま！！じゃねぇよ！！なんでお前……！！」

那月「あれ？翔ちゃん知らないんですか？早乙女学園は、全寮制で、二人一組のルームシェアなんですよお？」

……そうだった。
確か入学書類的ななんかに書いてあったっけ、ルームシェア。

で、那月が普通にここにいるってことは、ルームメイトは……
最っ悪だ……
なんでよりにもよって……！！

那月「あ！！そうだ！！翔ちゃん翔ちゃん！！見てくださいこれ！！カエルさんの着ぐるみです！！可愛くてつい実家から持ってきちゃったんですけど、絶対に翔ちゃんに似合うと思うんです！！」

翔「知るか！！つかぜってぇ着ねぇからなそんなもん！！」

那月「えー、絶対似合うと思うんだけどなあ……翔ちゃんはちっちゃくてとっても可愛いから、絶対に似合いますよ！！」

翔「小さいとか可愛いとか言うな！！」

ったく……こいつがいるとどうにも調子が狂う。
はあ、そんなことより、やりてぇことあるんだ。
那月に構ってる場合じゃねぇ。

翔「あっち行ってろ。俺やんなきゃなんねぇことあんだ」

那月「あ、荷物片付けなきゃですよね。じゃあ僕、お手伝いします！！」

翔「ちっげぇわ！！まあ、それも後々やんなきゃなんねぇけど……けどぜっっっっったいに俺の荷物に触れんな！！」

那月「えーどうしてですか？二人でやった方がずっと早く終わりますよ？」

翔「いいから構うな頼むから！！」

那月のバ怪力は、昔っからよく知ってる。
万が一にも手伝わせてもの壊されたんじゃ洒落になんねぇ。

そう思いながら俺はベッドに座り、ケータイである物を調べる。

“手話”だ。

あいつも筆談よりこっちの方が話しやすいだろうしな……

けど、ネットに乗ってるのって、ホントに初歩的なもんばっかだよなあ……
伝わらなくはないけど、言ってみりゃ単語で切れ切れに話してるようなもんだし、会話っていうにはちょっとこれじゃな……

那月「翔ちゃん、何見てるんです？」

あーもーこいつは……
俺はまたあっち行ってろとあしらおうとしたけど、一瞬思いとどまる。
ちょっと癪だしこいつがわかるとは思えねぇけど、一応聞いてみるか……

翔「なあ那月。お前、手話とかってできるか？」

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