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◎29 ページ30

side.Kuroko


僕はAさんに残酷な言葉を突きつけ続ける。でもこれは半分嘘で半分本当のことだった。


「僕は君を高尾君以上に利用できるコマだと思っていたので」


そしてまた僕は笑う。
張り付いた笑みを浮かべ続ける。
そうすれば騙されやすい彼女なら騙されて僕を悪者だと思ってくれるから。


「アンタって本当に最低……!!」

「此処に来てまだシラを切るよりマシですよ」


笑って笑って笑う。
僕は笑うのをやめない。
彼女が僕に情があって殺すのと恨まれて殺すのでは心にくる負担が違うと思ったから。
だから僕は悪者を演じ続ける。


「そうかもしれないけど、私は……っ!」


貴方がこのゲーム後に笑ってくれるなら、僕はどんな悪者を演じても構わないんですよAさん。
何でって……ああ、鈍感なキミにはこんなこといってもわからないんでしょうね。


「わた、し……はっ!!」

「何で泣いているんですか?泣かないでください……」


泣かれてしまうと、どうしたらいいのかわからなくなるじゃないですか。
だから、君は泣かないでください。
仕方ないじゃないですか、此処まで人を殺しておきながら今更「悪いと思ってます」何て言って、許されるわけがないのだから。


「……笑ってください、僕の為に」


こんなことになるなら、最初に処刑されておけば良かったんですかね……
そうすれば、もっと違う未来があったかも知れないのでしょうか。


「笑えるわけ、ないじゃん!!馬鹿、じゃないの……?」

「そうですね、あと……君はそろそろ赤司くん達のところに戻った方が良いですよ」


僕が辛いから。
という言葉を飲み込んで僕は泣かないように無理矢理に笑う。


「そうしないと、僕は君を殺してしまいそうですので」


そう言って笑えば先程の印象からか、彼女は部屋を出て行った。
どれくらいヤバい印象がついたんですか本当に


「……明日には、元通りの日常があったら良いんですけどね」


そう言って僕は僕を笑った。
相棒も、仲間も、何もかもを殺してしまったのだから当然の報いだと思った。
でも僕は、


「貴方に信じて貰えていて幸せでしたAさん」


出来ることならまた何時かもう一度、友人として顔を合わせたいです。




*余談.
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フラン(プロフ) - 愛花さん» 読者のクセしてって……文句じゃなくてアドバイスと受け取れば良いじゃないですか……後、読者じゃないと、文句や感想は言え無い気がします (2018年6月12日 1時) (レス) id: 0b24153201 (このIDを非表示/違反報告)
愛花(プロフ) - 汐里さん» いいよ、別に返さなくて。つか、時間の無駄じゃん? (2015年3月31日 23時) (レス) id: 440c5300df (このIDを非表示/違反報告)
汐里(プロフ) - 愛花さん» お疲れって言っても結構前に完結してんだけどねwwてか下のコメントくれた人にそもそも私が気付いてなかったわ。面目無いっすわ、もうだいぶ経ってるけどコメント返したほうがいいかな?つかおまっwwクソとかいうなw (2015年3月31日 23時) (レス) id: 499572e2f5 (このIDを非表示/違反報告)
愛花(プロフ) - 良作だった!お疲れ!!下に読者のクセして文句言ってる奴いるけど、全然気にしなくて良いと思うよん、つかンな事書かなくても良くね?的なwwクソすぎw (2015年3月31日 22時) (レス) id: 440c5300df (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 妖狐くらい出せよww (2015年2月28日 21時) (レス) id: 602b9e4d17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:汐里 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/  
作成日時:2014年9月21日 14時

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