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六話 主人公side ページ8

走って走って走り回った。

一護っていう死神代行が言うには
尸魂界にいるのは夜一さんだけだ。

そりゃそうか。喜助は来れないよね。



夜一さんだけでも早く見つけなきゃ。

そんな気持ちでいっぱいでどんどん焦りが生まれてく。




砕蜂姉に頼んだら協力してくれるかな。


十四郎や春水ならどうだろう。


いやダメだ。夜一さんが旅禍の味方なら私一人で見つけないと。他の隊長格に見つかれば殺されることはなくとも夜一さんが瀞霊廷に近づきにくくなる。

流魂街に行かれたらそれこそ見つけられない。

瀞霊廷内にいるうちに見つけないと。






「うわっ!!」





道の角からなんか飛び出してきたよ…。




「ね、猫!?」



黒猫だ。



「猫がどうして瀞霊廷にいるの?」



悩んでたら逃げられた。



「あっ!ちょっと!!…いや、今は猫と追いかけっことかじゃない。夜一さん探さないと」




一瞬猫がこっちを見た気がしたけど

そんなの気にしてる場合じゃない。




夜一さん…


喜助…



「会いたいよ。」




声が震えてしまう。

目の前の景色が霞んでしまう。

何かがほっぺたを伝うけどそんなの気づかないくらい胸が苦しかった。





しばらく走っても見つからなくて休んでた。

久しぶりに肩で息してる。

「妋鬼隊長!!」

「ん?」

呼ばれて声のするほうを向くと柘榴がいた。

「大丈夫ですか隊長。随分疲れているようですが」

「大丈夫。問題ないよ。それより旅禍は見つけられた?」

柘榴が目を伏せてる。まだなのか。

「いいえ。まだ見つけられていません。力不足ですね。」

「いーの、いーの!私が勝手に任せたからね。
気にすることないよ柘榴。」


そんな話をしてると地獄蝶が飛んできた。


「なんの知らせでしょう」


「……驚いた。十一番隊の一角が旅禍と遭遇し一戦交えたらしい。」


まぁ、知ってるけど…


「それでは、旅禍は捕まえられたのですか!?」


「いいや、一角は敗けたみたいだね。今は四番隊にいるみたい。」


「斑目がですか…旅禍にそんな奴がいたなんて」

確かに一角が敗けたのは予想外だ。


「ん?」


「どうしたんです隊長?」


「そういえば柘榴、副隊長は今回の隊首会中別室に集まってたよな……」


「あっ…………………はい。まぁ。」


「黙って出てきた訳じゃないよねぇ?」


「………すいません。」


「しっかり仕事してよ!」


べちっと柘榴の背中を叩いてやった。


そんなこと他の隊長達は知らない。

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楠人(プロフ) - か め。さん» ありがとうございます!励みになります!! (2020年5月30日 21時) (レス) id: c9bf14d7b8 (このIDを非表示/違反報告)
か め。(プロフ) - え、すっごい面白いです。。続き楽しみにしてます! (2020年5月2日 13時) (レス) id: 0ff4cbc77d (このIDを非表示/違反報告)
楠人(プロフ) - yuiさん» ありがとうございます! (2020年1月6日 14時) (レス) id: c9bf14d7b8 (このIDを非表示/違反報告)
yui - が、が、がんばってくださいぃぃ!! (2019年11月4日 18時) (レス) id: a956401359 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:楠人 | 作成日時:2019年3月24日 17時

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