番外編 〜其ノ壱〜 ページ46
時はまだAが尸魂界にいた頃に遡る。
これは十四番隊副官である
佳音 柘榴の何気ない日常……のはず。
「んぁあ！！もう、書類ばっかで飽きた！！」
十四番隊に隊士達の聞き慣れたであろう声が響く。
「うるさいですよ、隊長が溜めてるからいけないんでしょう？」
柘榴は呆れたように彼女を見つめる。
「ちょっと散歩………」
ガタッと椅子を鳴らし彼女が立った。
「隊長ダメですよ。総隊長からも早くって言われてるんですから。」
柘榴は彼女の腕を掴む。
ふと腕の細さに彼女が女性であると改まる。
「めんどくさい。」
「書類終わらせたら、飲みにでも行きましょう。」
その一言に彼女の目の色はコロッと変わる。
「それって……」
「………奢りますよ。」
柘榴は言って欲しいであろう言葉を続けた。
「よっし！さっさと終わらすか。」
踵を返して机に向かう彼女を見て柘榴は微笑む。
そのまま沈黙が続き珍しくも仕事は早く終わった。
「終わったー！！」
両腕をあげて喜ぶ姿にはまだ幼さが残っていた。
彼女はそのままの勢いで柘榴に近寄る。
「行こうよ！早く！！」
きらきらした瞳で柘榴の腕を引っ張った。
柘榴の頬が赤く染ったのを彼女はまだ知らない。
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楠人(プロフ) - か め。さん» ありがとうございます！励みになります！！ (2020年5月30日 21時) (
レス) id: c9bf14d7b8 (このIDを非表示/違反報告)
か め。(プロフ) - え、すっごい面白いです。。続き楽しみにしてます！ (2020年5月2日 13時) (レス) id: 0ff4cbc77d (このIDを非表示/違反報告)
楠人(プロフ) - yuiさん» ありがとうございます！ (2020年1月6日 14時) (レス) id: c9bf14d7b8 (このIDを非表示/違反報告)
yui - が、が、がんばってくださいぃぃ！！ (2019年11月4日 18時) (レス) id: a956401359 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楠人 | 作成日時：2019年3月24日 17時
