三十話 ページ36
一連の事情を総隊長に話す。
「なるほど……。構わぬ。お主の力はあって不足なし。」
「本当?!ありがとう!!あ、あとさ一つ相談があるんだけど」
「なんじゃ」
「しばらく尸魂界には入れなくなる。勿論、隊にも戻ってこれない。それに、自分の力を磨きに行くには隊長という肩書きは必要ない。だからこの期間だけでも………」
Aは拳を握り締め決意するように片膝をつく。
「この期間だけ、現十四番隊副隊長である佳音柘榴に我隊の隊長責務を譲り任せることを許可して頂けないでしょうか。」
Aは頭を下げじっとしていた。
総隊長は驚いたように目を見張った。
だが、Aの想いを汲んでいるようだった。
「許可する。」
その声にAは顔をあげる。
「ただし、鬼との戦闘には情報が不可欠である。お主が復帰した時には鬼に関する情報を全隊の隊長に提供することを命ずる。」
Aは、はっとして口を開く
「それなら、隊首会を開いてくださいませんか?
柘榴を隊長にする報告と共にその場の隊長に情報を提供します。その方が各隊それを想定した訓練が出来るかと。」
「うむ。では本日3時間後に招集しよう。」
「ありがとうこざいます。では私は失礼します。」
「待て。妋鬼よ。」
「ん?」
「お主…昔に比べ成長したな。」
Aは驚き目を見開くがすぐさま笑顔に変わる。
「ありがとう。山じい。」
各隊長はまだ知らない。
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楠人(プロフ) - か め。さん» ありがとうございます!励みになります!! (2020年5月30日 21時) (レス) id: c9bf14d7b8 (このIDを非表示/違反報告)
か め。(プロフ) - え、すっごい面白いです。。続き楽しみにしてます! (2020年5月2日 13時) (レス) id: 0ff4cbc77d (このIDを非表示/違反報告)
楠人(プロフ) - yuiさん» ありがとうございます! (2020年1月6日 14時) (レス) id: c9bf14d7b8 (このIDを非表示/違反報告)
yui - が、が、がんばってくださいぃぃ!! (2019年11月4日 18時) (レス) id: a956401359 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楠人 | 作成日時:2019年3月24日 17時