何も知らずに生きてきた【BLEACH】 (ページ29)

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二十四話ページ29

尸魂界から現世に向かい浦原喜助との再会を果たしたAは一護たちと別れ、浦原商店にいた。

部屋には、喜助と夜一。そしてAがいた。

沈黙が空間を重くする。
Aは何も話せずにいた。

その時

「A、本当に申し訳ありませんでした。」

喜助がAに頭を下げた。
Aは驚き目を見開く。

「あ、謝ることなんかないって！」

「いや、謝らなきゃ行けないんス。アタシはまだAに話してない事があるんス。いや、Aに……
アナタ自身に口止めされてました。」

「は？」

「アタシも夜一さんもこの百年と少しの間、悩みました。そして決めたんスよ。A、アナタに全てをお返しします。」

「いや、返すって何のこと？急過ぎてよく分からないよ。私を尸魂界から連れてきた理由は何？順を追って説明して。」

「全てを話すよりこっちの方が早いんじゃよ。」

そう言って夜一はAの頭に何かしらの装置を付ける。

「すまぬな。辛い思いをさせてしまうかもしれん。」

そう言って夜一は装置のスイッチを押す。

するとAの瞳から光が消え瞼を閉じた。
喜助はAの頭の装置を退け撫でる。

「喜助、本当にこれで良かったのかのう。」

「分かりません。でもアタシはこの子を守らないといけません。約束したんスよ。必ず助けるって。」

夜一は黙って喜助を見つめていた。

Aは知っていく。