何も知らずに生きてきた【BLEACH】 (ページ21)

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十九話主人公side ページ21

砕蜂姉と夜一さんが闘ってる。
お互い思う事があるんだろう。
でもそれは私だって同じだ。

さっきは距離があって今の体じゃ一気に割って入れなかったけどこの距離なら確実にできる。
二人の動きを完全に止めることが。

「君臨者よ血肉の仮面・万象・羽搏き・人の名を冠す者よ ……」

ごめん、山じぃこうしなきゃ2人をとめられないよ。
きっと後でこっぴどく叱られるんだろうな。

「焦熱と争乱海隔てて逆巻き南へと歩を進めよ」

砕蜂姉……夜一さん……少し強いけどごめんね。

「破道の三十一赤火砲！！！」

私の放った鬼道は狙い道理に動いていく。
二人はそれに気づいて距離をとるけど
私の鬼道はほかの死神のとは少し違う。
いくら二人でも逃げられないよ。

光があたり全体を包んで夜一も砕蜂姉も間一髪といった表情だった。
周りの木々は吹き飛んだのに…二人とも流石だな。

二人が動きを止める中私は二人の目の前に出ていく。

「A！！今のはお前か！！」

「Aか……久しぶりじゃのう。暫く見ぬうちに大きくなったな。」

二人とも私の名前を呼んでくれる。
でも昔みたいな呼び方じゃない。
悲しい。

「二人とも…………やめて。」

震える声でも伝えよう。

長い間言えなかったことを。

私が弱くてできなかったことを。

握った拳にさらに力が入る。

「もうやめてよ…」

これから伝えることを二人は知ってるかもしれない。