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十一話 柘榴side ページ13

隊長は昨日から様子がおかしい。
何かを知ってるみたいだけど旅禍に関することなのか?


四番隊から隊舎に帰ったあと隊長は自室に行ってしまった。



「なんか、顔色悪そうだったな…仕事したらお茶でも淹れてくか。」


その後いつもの様に仕事をして、隊員達にも隊長に変わり指示を出していた。


隊長は優柔不断で自由なとこもある。
けど隊員達の信頼は確かに得ていてほんとに凄い人だ。
隊員達も俺が隊長の代わりになることにも慣れているから、いつもちゃんと指示を聞いてくれる。



「ふぅ、やっとひと息付けそうだ。」


藍染隊長の件でさらに慌ただしくなる一方だけど
隊長が不調なら見て見ぬふりは出来ない。
それは副隊長だからってこともあるけど
まぁ、他にも理由はある。




お茶を淹れて隊長の部屋の前に立つ。



「隊長、お茶持ってきましたよ。」


返事がない。
体調が悪そうなのは気のせいで何処か行ったのか?


「隊長?入りますよ。」


念の為中に入ることにする。


「失礼します。……ッ!隊長!!!」


中に入れば嫌でも気づいてしまう……。
隊長が倒れていた。


すぐ駆け寄ってみる。


「隊長!どうしたんですか、返事してください!」


返事は無かった。
すぐさま隊長を抱き上げる。
細身で小柄な隊長が今にも消え入りそうな息遣いをしている。


「冷たっ。嘘だろ……。!」


急いで隊舎を出て四番隊に向かう。
割れ物を扱うように隊長を包む腕に優しく力を込めながら。
隊長に負担がかからないように出来るだけ早く走った。



「隊長……もう少しですからね。」






四番隊隊舎はとても忙しそうだった。
俺は運良く卯ノ花隊長を見つけることができた。


「卯ノ花隊長!!」


彼女はこちらに気づいてくれたようだ。


「どうしました?藍染さんのことなら……」


卯ノ花隊長はそこまで言って僕の抱きかかえた隊長に気づいみたいだ。


「まぁ、妋鬼隊長。どうしたのですか?」


「俺にも分かりません。部屋に入ると倒れていて…体がとても冷たく、急いで連れてきたんです。呼んでも反応なくて……」


「急いで治療する必要があるようですね。勇音、妋鬼隊長を治療室に運んで下さい。」


「はい。」


「よろしくお願いします。」


隊長は……大丈夫だろうか。









どんな治療がされるのかこの時の僕はまだ知らない。

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楠人(プロフ) - か め。さん» ありがとうございます!励みになります!! (2020年5月30日 21時) (レス) id: c9bf14d7b8 (このIDを非表示/違反報告)
か め。(プロフ) - え、すっごい面白いです。。続き楽しみにしてます! (2020年5月2日 13時) (レス) id: 0ff4cbc77d (このIDを非表示/違反報告)
楠人(プロフ) - yuiさん» ありがとうございます! (2020年1月6日 14時) (レス) id: c9bf14d7b8 (このIDを非表示/違反報告)
yui - が、が、がんばってくださいぃぃ!! (2019年11月4日 18時) (レス) id: a956401359 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:楠人 | 作成日時:2019年3月24日 17時

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