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九話 ページ11

旅禍の侵入から一晩が明けた。
各隊長、副隊長は再び一番隊舎に集まっていた。




「ふあぁ〜。眠い」


「隊長!!!何してるんですか!遅れますよ!て言うか、もう眠い時間帯じゃありません!」


「うるさいなぁ。ちょっとくらい遅れたって大丈夫だよ。」


「総隊長に怒られても知らねーぞ」


それを言ったのは日番谷だった。


「冬獅郎……いつからいたの」


「お前が欠伸してたとこだ。」


「最初からじゃん。あっそーか、ごめん。チビすぎて見えなかったわ。ははっ」


「なんだと」


「日番谷隊長、落ち着いてください!隊長も変なとこで煽らないでくださいよ…まったく」


「どうでもいいが、向こうは騒がしくないか?」


「そうですね。」


「私、気になってるんだけど雛森とイヅルだけ霊圧やばくない?」


「行くぞ」



日番谷の言葉を合図に走り出す。



その先で目にしたのは藍染だった。



「藍染隊長……!」


柘榴が取り乱す。


「冬獅郎……これ」


「あぁ、藍染もだが先に下の二人を止めるぞ。妋鬼は雛森を頼む。」


「りょーかい」



日番谷とAの二人は斬魄刀を解放している二人の間に入っていった。



キンっと澄んだ音がする。


「動くなよどっちも」


「日番谷くん……」


「捕らえろ。二人ともだ。」


雛森は不服そうに日番谷を見つめる。


「日番谷くん!」


「雛森、剣でやりあいなんかやってる場合かよ」


「イヅル、アンタもだよ。分かってると思うけどさ。」


「藍染隊長をあそこから降ろしてやるのが先なんじゃないのか」


Aや日番谷の行動、言動はその場を収めるには十分だった。


「総隊長への報告は俺がする。そいつらは拘置だ。連れて行け。」


「柘榴、卯ノ花隊長に報告してきて。」


「あ、はい…」


その場には日番谷とAと市丸が残っていた。


「すんませんなぁ、十番隊長さん、十四番隊長さん。うちのまで手間かけさせてもうて。」


「市丸…てめぇ雛森を殺そうとしたな。」

日番谷の纏う空気は明らかに変わっていた。


「はて、なんのことやら」


「今のうちに言っとくぜ。雛森に血ぃながさせたら俺がお前を殺す。」


「そら怖い。悪い奴が付き纏わんようによう見張っとかなあきませんな。」


そんな二人のやり取りには目もくれずAはただ藍染を見つめていた。


「誰が…殺ったんだろ…」


後に隊員たちが駆けつけ藍染は四番隊へと運ばれた。









この時、隠れた陰謀など誰も知らない。

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楠人(プロフ) - か め。さん» ありがとうございます!励みになります!! (2020年5月30日 21時) (レス) id: c9bf14d7b8 (このIDを非表示/違反報告)
か め。(プロフ) - え、すっごい面白いです。。続き楽しみにしてます! (2020年5月2日 13時) (レス) id: 0ff4cbc77d (このIDを非表示/違反報告)
楠人(プロフ) - yuiさん» ありがとうございます! (2020年1月6日 14時) (レス) id: c9bf14d7b8 (このIDを非表示/違反報告)
yui - が、が、がんばってくださいぃぃ!! (2019年11月4日 18時) (レス) id: a956401359 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:楠人 | 作成日時:2019年3月24日 17時

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