【 センラ 】 校 則 違 反 。

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｢ ぷっ、はあ〜〜〜 ｣


ごくごくとビールを飲み干す。この慣れない場で何をすればいいのかわからない私はとりあえずビールを飲むことしかできないのだ。皆みたいに パリピ！ とかは出来ないのだ。

｢ おお、凄い飲みっぷり ｣

そして私がビールを飲み干すたびそう言ってくるさかたん。……というよりどうしてずっと私の隣に座っているのか、不思議で仕方が無い。


｢ 私の隣にいてつまらなくないの？ ｣


そう聞けば 詰まらんかったら違う人の所いってるから！ なんて笑いながら言うさかたん。確かに、まあ、そうなんだけど……。やっぱり他の人の所に行ったほうが絶対楽しいって そう思ってもそんな事言えるはずもなく。何とかこの気持ちをなくそうと店員さんにビールをまた頼む。

｢ え、ちょっ、大丈夫なん？これ以上飲んで…… ｣
｢ いいのいいの！店員さんビール！！ ｣

元々私はお酒が強い方なのだ、さかたんに心配されるほど弱くはない。店員さんが持ってきてくれたビールをまたごくごくと飲み干せば あ"〜〜 と我ながらおっさんみたいな声を出す。もうそろそろ終わってくれないだろうか_______ そんな事を思っていれば誰かの ｢ よっしゃ！なら次の店行くかー！！ ｣ 声が聞こえる。


｢ いいねいいね！どこ行くー？？ ｣
｢ カラオケっしょ、カラオケ！ ｣
｢ いいね！さんせーい！ ｣


賛成の声で溢れかえる中、一人きっと変な顔をしていると思う。カラオケ、……は嫌いなのだ。というより歌を歌う ということが本当に嫌いなのである。音痴、だから。人前で歌うなんて本当に嫌いだ。けど、ここで断ったら場の空気を乱すことになる。どうすればいいのだろうか、なんて思っていた時だった。


｢ あー、盛り上がってる所悪いけど、俺とAさん ちょっと帰るわ ｣


さかたんがそう言い出したのは。


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