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「 ……え? 」

ちょっと待って そう言おうとして口を開こうとすれば私に向かってこっそりと人差し指に口を当て しーっ としてくるさかたん。開こうとした口を閉じるのを確認すれば相手の方を見て、何でだよー! なんて言う他の人の言葉に対して返事をする。


「 いやあ、さっきからAさん飲みすぎでさ、気持ち悪いらしいねん。だから送っていく 」


さかたんがそう言えば そっかー なんて残念そうに言う女の子。……まあ、確かにさかたん モテそうだもんな。ルックスは整っているし 今話したりした感じ性格も良さそうだ。コミュニケーション力が高いのか凄く話しやすいし。


「 じゃ、行こ、立てる? 」


そう言って私の横で態々屈んでくれるさかたん。本当は気持ち悪くなんて無いのだが、まあここは乗った方がいいだろう。さかたんの肩に自分の腕を回せばそのまま支えてくれる。

「 それじゃ、お先〜 」
「 ………失礼します 」

さかたん 私の順番でそう言えばそのまま居酒屋へと出る。暫く歩いた 後 さかたんの肩に回していた腕をほどく。


「 もうそろそろいけるから、有難う 」
「 ううん、大丈夫。それに俺も抜け出したいって思ってたし 」

俺 も ってことは。やっぱり抜け出したいと思っていたことがバレていたのか。そんなことを考えていれば 面白いくらい帰りたいオーラ漂ってたで なんて面白そうに笑うさかたん。……マジかあ、まあ否定はしないけど。


「 ってか、家どこ?もう夜も遅いし送っていくで 」
「 んー、大丈夫、電車乗ったらすぐだから 」

そう言えば あのなあ…… なんて呆れた声のさかたんの声。


「 Aは女子やねんから、こんな暗い夜道を歩いてたら危険やろ 」
「 大丈夫だって、私そんな美人とかでもないし 」

私がそう言えば ぴんっ と何故か額にでこぴんをされる。かなり強い力でやったのか 少し痛くて。


「 あのなあ……、鏡みたことある? 」
「 …………は? 」


失礼な、私くらいそれはあるわ! なんて言えば疑いの眼差しを向けてくるさかたん。……これでも今日が初対面なのに失礼な奴だ、本当に。


「 ……あー、うん。Aが大丈夫やって言っても、俺が不安で大丈夫じゃないから送っていく 」

そう言って私の手を引っ張ってくるさかたん。失礼な奴、だけど 悪い奴ではない。


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高瀬その(プロフ) - Air-さん» ひい、嬉しい…有難う……;; (2017年11月27日 1時) (レス) id: c56a2fa634 (このIDを非表示/違反報告)
Air- - そのちこれ最高だよ… (2017年11月26日 0時) (レス) id: a1b877d6ed (このIDを非表示/違反報告)
高瀬その(プロフ) - ririさん» そう言ってもらえて嬉しいです;;もっと続きが気になるようなお話を書けるように頑張りますね…!(?) (2017年11月26日 0時) (レス) id: c56a2fa634 (このIDを非表示/違反報告)
riri(プロフ) - とても面白いです!続きが楽しみです´`* (2017年11月20日 23時) (レス) id: 03ef9af3da (このIDを非表示/違反報告)
高瀬その(プロフ) - 初音さん» こちらにもコメント有難うございます〜!;;れ、連打ですと…?!なら159票分の評価は全て初音様が…?!!?( 違う )最高と言ってもらえて嬉しいです有難うございます〜(;;)!これからも初音様に最高だと思ってもらえる様に頑張りますね!(?) (2017年11月20日 18時) (レス) id: c56a2fa634 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:高瀬その | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年11月7日 0時

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