May.52 ページ15
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俺は目を覚ますとベッドの上にいて、おでこには冷えピタが貼ってある。アニキが貼ってくれた？それとも同室の羽風先輩？それとも乱先輩？でも確か、どっちもお仕事あるって言ってたからそれはないはずなんだけど…
「あれ？起きちゃった？」
「A…さん？なんでここに…」
「ゆうたが私のこと呼んだからじゃん。…はい、せっかく起きたなら熱測ろうか。あと、ご飯食べれそう？」
体を起こしてAさんから体温計を受け取る。俺、Aさんに連絡したっけ？アニキに連絡したはずなんだけど…。うそ、間違えた？
「アニキと間違えて連絡したかもしれないです。すみません…。食欲はあんまりないです。」
「うん、だろうなって思ってた！食欲あんまりないか…。んー、でも薬を飲んで欲しいから、ゼリーだけでも食べれそう？」
「はい、それだけなら」
ゼリーを受け取ると同時に、体温計の音が鳴った。それを見れば「37.8」と書かれている。まあまあ高い。
※コロナとは何の関係もございません。
「見せて〜」と言われ、Aさんに体温計を渡すと、「んー、まだまあまあ高いね」と言われた。
「でも、さっきまで38.5とかだったから、結構下がったね！良かった〜」
「そんな高かったんですか…」
でも、確かに最近は結構疲れが溜まっていたような気もする。2年生に上がって、2winkも波に乗って、イベントの司会やバラエティ番組、初めての仕事が増えた。慣れない仕事に気を使い、疲れてしまったのだろう。
…俺がやばいってことは、アニキも同じくらい辛いんだろうなぁ。
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作者名：玲咲 | 作成日時：2021年5月1日 0時
