【戦国BASARA】白猫の恩返し【逆トリップ】

三十九話 ページ40

と、自分の家の事をこのように言うのはおかしな話なのだが...。

とりあえず、私は本棚から適当に歴史の教科書を取り出し、江戸時代の後の時代からの出来事を話す事にした。

梨花さんの言う通り、家康さんが天下を取ったという歴史を語ってしまうと、過敏に反応してしまう人が出てきてしまうかもしれない。
戦国時代の事は、この時代が未来だという証拠として差し支えのない程度に話すつもりだが...。
それもどう説明しようものか...。




(家康さんと三成さんの仲も壊しかねない...。責任は重大だ)




「この時代は...明治と言います。まだ、戦国の時代の様な着物を着る人も居ましたがこの時代には外国の文化が取り入れられ、衣服や食は西洋の物も増えてきました」




ページをゆっくりとめくりながら、武将達に大まかな時代の流れを話した。




「次にこの時代が大正でこちらが昭和です。そして、昭和の次はこの時代、平成となりました」




戦争もあったけど、それについては絶対に触れない。
天下を取った後に戦が起きるなど、皆、有り得ないと思うだろうから。




「平成までの流れはこの感じです。そして、皆さんのいた戦国ですが──。私は勿論その時代がどんな時代だったのかを知っています。もしかしたら、違う部分もあるかもしれない。ですが、大まかな流れは存じているつもりです。とはいえ、それを話す事は決してしません。皆さんが元の時代に戻った時の為に、絶対に。それでも良ければ、何なりと質問して下さい」

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