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「…宏光」
「なんだよ」
「宏光も、助けてくれてありがとな」
「…っ、…ぅん。
当たり前だろ…俺には勇吾が何より大切なんだから」
言葉通り大切なものに触れるように抱きしめられ、黙って胸に顔を埋め抱きしめ返す。
宏光の匂いと心臓の音に、生きてることを実感する。
「勇吾…好き、大好き…。勇吾が誰より大事だよ」
何度となく聞かされた言葉は、決して色褪せることがない。
だから俺も、それ以上に宏光を大事に想っている。
その気持ちを態度で示そうと宏光の頬に手を添えゆっくりと顔を近づける。
触れる間際なんだか照れたように顔を背け苦笑する態度に、いつもと様子が違いどうかしたのかと訊ねる。
「宏光？」
「あー…どうしよ…」
「何だ、気分じゃない？」
「…んー…、なんかその格好だとさ、えと…圭吾思い出しちゃうっていうか、できれば着替えてきてくれると嬉しいなぁーなんて…」
そこでようやく自分がパステルカラーの淡い色遣いの服を着たままになっていることを思い出した。
こんなシーンで圭吾を思い出すなんて心外な事を言う宏光にカチンと腹を立て、着ていた服を乱雑に脱ぎ捨てぐしゃぐしゃに放り投げる。
「あぁ！圭吾のお気に入りの服なのにーっ」
「煩い。これで見間違えたりしないだろ」
「別に見間違えるって言ったわけじゃ…、んっ…っ」
強引にキスを仕掛ければやがて大人しくなり、俺の腕をきゅっと掴む。
唇を離せばとろんとした目とかち合い、恥ずかしそうに微笑む。
いつまで経ってもそういう仕草をしてくれる宏光が愛おしくて堪らない。
「…狙われたのがお前じゃなくてよかったよ」
そう囁くと何故かムッとされてしまったから、誤魔化すようにまた口づけた。
ちなみに明け方になって帰ってきた圭吾には、礼を言う前にお気に入りの服を台無しにしたことについてネチネチと怒られることになる。
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絢音(プロフ) - こっちゃんさん» こっちゃんさん♪宏光も圭吾も、大好きをまっすぐ勇吾に伝えるというのを大事にして創ったので、そう言ってもらえて嬉しいです(^^)わぁ！お心遣いもありがとうございます！今書くのが楽しい時期になってるので、また次作に向けて楽しく書いてます(^^)♪ (2021年2月11日 23時) (
レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - のこさん» のこさん♪お久しぶりです(^^)おや、更新通知が？青い鳥でもほぼリアルタイムでお知らせしてるので気づいてもらえて嬉しいです♪始めから読んでくれたんですね！嬉しい♪3人のその後の話なども、またいつの日にか…。それまではここの3人にまた会いにきて下さいね♪ (2021年2月11日 23時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - つーちゃんさん» つーちゃんさん♪ふふ、ずっと読ませて下さいと言われたすぐ次に完結させてしまった何とも悪いタイミングの悪さに若干気まずくなっております(￣∀￣)笑。でも終わらないでーって、すっごく嬉しかったですよ♪またいつでも双子と宏光に会いにきてやって下さいね(^^) (2021年2月11日 23時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - たいちゃんらぶさん» これからきっと、辛いよりも楽しくて幸せな何気ない日常がたっくさん訪れるはずですね(^^)あ…ふふ、風車♪それだけはどうしても取り入れたくて、一番美味しいとこどりでラストに持ってきちゃった(*ﾟ▽ﾟ*)大好き大好き言い合う3人まるっと抱きしめてあげたい…っ！！ (2021年2月11日 23時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - たいちゃんらぶさん» 赤い浴衣の別嬪さんには私ならただでからあげあげちゃうし逆ナンもしたくなっちゃう♪楽しく書けた描写でした(^^)宏光視点でのあの日語りをラストに放り込む事でまたハッピーだけでは終わらない締め方になってしまいました(*ﾟ▽ﾟ*)笑。でも愛情たっぷり注いだよ♪ (2021年2月11日 23時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絢音
| 作成日時：2020年3月18日 19時
