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「それで？相手に心当たりは？」
聞かれるとは思った。
だが自分でも考えてはいるがピンと来るような人物はすぐには思い当たらない。
「…恨まれるような覚えなら二つや三つ思い当たるが好意を向けられるような覚えはない」
「うーん、それは何と反応していいやら…」
「姿は見てないから男か女かも分からない」
「そっか。せめて性別くらい分かればと思ったけど、向こうもなかなかのやり手だな。
単独じゃなくて連続犯…ここ最近のストーカー事件とまさか同じ犯人なんじゃ…」
冷静に推理を始める圭吾を客観的に見ている内はなんだか大変な事になってるなと他人事のように思えていたけど、次に続いた圭吾の言葉で自分は紛れもない当事者なのだとジワジワと恐怖心が込み上げてくる。
「勇吾、しばらくバーの仕事休ませてもらえない？
やっぱりそんな状態であの時間帯に一人で歩かせるわけにいかないよ」
「…っ」
怖じ気づく気持ちをやり逃がすため、腕組みをしながら両腕をグッと掴んだ。
呼吸が浅くなっていくのを感じながら、人手が足りないから無理だと答えた。
「そっか、でもそうなると…」
「……」
「……ぁ」
小さな呟きに目を向けると、圭吾は顎に手を当て何かを考え込んでいる。
それから俺を見る目はドラマで見るような刑事の目つきをしていた。
「ところでそのストーカーを感じるのって、いつも仕事帰りだけなんだよね」
「あぁ…」
「お店を出て、しばらくしてから気配を感じる？」
「……あぁ」
「…ふっ、そっか」
「圭吾？」
口元が笑っている。
「…もしかして、何か分かったのか？」
「勇吾、大丈夫だよ」
「…？」
「俺にいい考えがある」
全部俺に任せてくれればいいよと笑う圭吾が何を考えているかは分からないが、何も心配するなと言う言葉に素直に従うことにした。
.
『今夜決着をつける。勇吾はいつも通りに仕事していればいいよ』
家を出る前の圭吾の言うとおり普段と変わらずカクテルを作り接客をした。
何かが起こるのかと多少身構えていたものの流れる時間はあまりにも日常で、そろそろ閉店の時間になった。
仕事が終わりスタッフルームに戻ると、そこにいるはずのない人物に驚きを隠せなかった。
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絢音(プロフ) - こっちゃんさん» こっちゃんさん♪宏光も圭吾も、大好きをまっすぐ勇吾に伝えるというのを大事にして創ったので、そう言ってもらえて嬉しいです(^^)わぁ！お心遣いもありがとうございます！今書くのが楽しい時期になってるので、また次作に向けて楽しく書いてます(^^)♪ (2021年2月11日 23時) (
レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - のこさん» のこさん♪お久しぶりです(^^)おや、更新通知が？青い鳥でもほぼリアルタイムでお知らせしてるので気づいてもらえて嬉しいです♪始めから読んでくれたんですね！嬉しい♪3人のその後の話なども、またいつの日にか…。それまではここの3人にまた会いにきて下さいね♪ (2021年2月11日 23時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - つーちゃんさん» つーちゃんさん♪ふふ、ずっと読ませて下さいと言われたすぐ次に完結させてしまった何とも悪いタイミングの悪さに若干気まずくなっております(￣∀￣)笑。でも終わらないでーって、すっごく嬉しかったですよ♪またいつでも双子と宏光に会いにきてやって下さいね(^^) (2021年2月11日 23時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - たいちゃんらぶさん» これからきっと、辛いよりも楽しくて幸せな何気ない日常がたっくさん訪れるはずですね(^^)あ…ふふ、風車♪それだけはどうしても取り入れたくて、一番美味しいとこどりでラストに持ってきちゃった(*ﾟ▽ﾟ*)大好き大好き言い合う3人まるっと抱きしめてあげたい…っ！！ (2021年2月11日 23時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - たいちゃんらぶさん» 赤い浴衣の別嬪さんには私ならただでからあげあげちゃうし逆ナンもしたくなっちゃう♪楽しく書けた描写でした(^^)宏光視点でのあの日語りをラストに放り込む事でまたハッピーだけでは終わらない締め方になってしまいました(*ﾟ▽ﾟ*)笑。でも愛情たっぷり注いだよ♪ (2021年2月11日 23時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絢音
| 作成日時：2020年3月18日 19時
