第8話 深海奏多side ページ9
Aさんが死んでからどれだけたったのでしょう。
ぼくには死ぬということはわかりません。
でもなんとなく、なんとなくだけどAさんともうあえないことだけはわかりました。
ぼくのめからはおみずがたくさんながれました。
いや、ぼくだけじゃありません。
ちあきも、てとらも、しのぶも、みどりもみんなおみずをながしていました。
かおるなんかおみずといっしょにお花まで吐きました。
そんなときでした。
ぼくはふんすいにいったのです。
するとふんすいにはたいようのひかりにあたってきらきらかがやいていました。
そこにはずっとあいたかったAさんのすがたがみえました。
だからわかったのです。
ひとは死んじゃうとおみずになるのですね。
でも、ほかのみんなはみえないとかいってしんじてはくれません。
でもそれはぼくがAさんをひとりじめ、できるってことですよね。
だからきょうもふんすいでおみずをながめていました。
「やめるっす!!翠君!!」
てとらのこえがきこえました。
みどりがおくじょうからおちました。
そのときおもいました。
よごれちゃう。
ぼくのふんすいが、Aさんがよごれちゃう。
だからぼくはがんばってまもりました。
たいせつなAさんを。
ほら、めをあけてください。
Aさんがいるでしょう。
??どうしてそんなにかなしいかおをしているのですか?
翠の体が地面に叩きつけられるまであと3秒。
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作者名:あんすた大好き
作成日時:2015年11月24日 17時