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・10話 “ありがとう”。 ページ12

〜主side〜


黄「おっはよーッス!Aちゃんっ!!」


主「・・・おはようございます。」


朝・・・黄瀬くんが教室に着くなり、一番に話しかけられた。


一応、社交辞令として挨拶はしたけど・・・


あれ?私『関わらないで』って言わないっけ?


『ばいばい』とか1人で言っちゃってないっけ??


黄「も〜昨日は酷いッスよ!『呼んでくる』って言ったのにAちゃんは来ないし、呼ばれてきた先生は強制的に病院送りにするし。」


ちょっとふてくされながら言う黄瀬くんの腕には、白い包帯が巻かれていて・・・


まだ夏服のままの制服では、どうやっても隠すことができない。


一言で言えば、目立つ。


主「ごめんね・・・」


私には、謝ることしかできなかった。


黄「・・・Aちゃん、それは昨日来なかった事に対して?それとも、俺が怪我した事に対して?


・・・後者だったら、怒るよ。」


主「・・・」


何も言えない。


実際、私が謝ったのは後者の方。


行かなかったのは、もう関わらないため。


黄「ねぇAちゃん・・・笑って?俺、悲しい顔させるために庇ったんじゃないッスよ?」


黄瀬くんは、私の顔を除き込むように言った。


悲しそうな顔してるのは、黄瀬くんだよ・・・


悲しそうで、辛そうな顔。


させてるのは、私。


私「だって、私・・・ごめんなさい・・・」


黄「だから、謝ってほしいんじゃないんスから。“ごめんね”じゃないでしょう?」


黄瀬くんは私の顔に近づき、コソコソと耳打ちした。


主「“あり、がとう”・・・?」


黄「どーいたしまして。」


そう言った黄瀬くんの顔は、いつもとは違う、やんわりとした笑みを浮かべていた。

・11話 お昼。→←・9話 ばいばい。



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設定タグ:黒子のバスケ , 黄瀬涼太 , キセキの世代   
作品ジャンル:アニメ
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紀良(プロフ) - 薺乃さん» 返信遅くなってすみません!コメントありがとうございます!!初めは虹村さんオチ予定だったんですが、きーちゃんにのっとられました・・・← (2015年8月30日 21時) (レス) id: 4dd9c8676b (このIDを非表示/違反報告)
紀良(プロフ) - ミサさん» 返信遅くなってすみません!ありがとうございます!!これを先生に提出したかと思うと・・・打ち込んでて恥ずかしさしか残りませんでした。← (2015年8月30日 21時) (レス) id: 4dd9c8676b (このIDを非表示/違反報告)
紀良(プロフ) - 羽さん» あざます! (2015年8月30日 21時) (レス) id: 4dd9c8676b (このIDを非表示/違反報告)
薺乃(プロフ) - 面白いです!黄瀬ファンとして楽しみです♪ (2015年8月3日 15時) (レス) id: a1732eca98 (このIDを非表示/違反報告)
ミサ - 黄瀬ええええええイケメンンンンン!!!黄瀬すごく格好いいです!更新頑張ってくださいっ (2015年8月3日 0時) (レス) id: dc1f9ddd08 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紀良 | 作者ホームページ:   
作成日時:2015年6月18日 22時

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