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弐話 ページ3

道なき道を進むこと、数十分。

私は木の枝に引っかかったりしてかなり酷い状態だった。

「あーぁ。服も所々破れてるし…。いつになったら着くのー⁉」

なんてぶつくさ言っていると、扇の動きが止まる。

扇の止まった所は丁度、この道なき道の出口のような場所だった。

この先か。

そう考えるのと同時に、私は木の枝をよけて足を進める。

ひらけた場所に出たのか、太陽の光がまぶしい。

目が慣れてきた頃に正面を見ると、驚きの光景が広がっていた。

「うそ、でしょ…？」

私の目の前には、血だらけで横たわる妖狐の双子の姿だった。

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作者名：ミル&海梅 x他1人 | 作成日時：2016年2月20日 15時

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