お調子者２号【宮地清志】

( 13 )ついに来た。 ページ14

ついに来た。
予選Aブロック決勝。

相手は予想していた通り誠凛高校。

っと、



A「和成！」

高尾「うおっ、」



和成に冷えたタオルを投げる。

悪ぃなという和成にぶっ倒れるでしょと言いながら他の準備をする。


誠凛高校、十分スカウティングはしてきたけれど、やはり足りない。


大我はアメリカでやっている時も十分強かった。
しかし、それはもう中学生の頃。
それがどう成長したのかは調べがついているが、限界が分からないところ。


さらに真ちゃんと同中だった黒子テツヤ。
DVDをいくら見ても、真ちゃんから話を聞いてもよく分からない。

本来、バスケはそれぞれがパス・シュートをするものだと思っていたが、シュートをしない選手は見たことがない。
少なくとも1〜2回はしているだろう。

まぁ、影の薄さやミスディレクションに関しては和成が何とかしてくれると思っている。



A「真ちゃん、狸の信楽焼はここで大丈夫？」

緑間「あぁ」

宮地「いやよくねーだろ！
邪魔だわ！」

A「ここしか場所なくてですね」

高尾「ぶはっｗｗｗ」



今日も気合いの入ったラッキーアイテム。

まぁ、マネージャーや監督は試合中何も出来ない。
タイムアウトや休憩に助言しか出来ないのだ。


それはつまり選手に任されるということ。


生憎、ここに負ける方法を知っている選手なんて居ないんでね。



誠凛には負けないよ。

大我にもね。

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