お調子者２号【宮地清志】

( 14 )お好み焼き屋へ。 ページ15

試合終了のホイッスルが鳴った。

結果は、82：81。
秀徳は誠凛に負けた。



A「負け、ちゃったか…」



さてと。誰よりも悔しいのは選手。
私はシャキッとして片付けをしなければ。

テキパキと片付けをして、控え室へと戻る。

お疲れな先輩達の足を軽くマッサージして帰る準備をする。



A「ってあれ、和成と真ちゃん知りません？」



帰る時は和成とじゃないと母に怒られる。
何故か私が。
だから、和成を探さないといけないのだが荷物も既にない。


お先に失礼しますと言って控え室を出る私。

どこへ行ったのだろうと探すと、会場の外で雨宿りをしている2人を見つけた。
真ちゃんびしょ濡れだし。

駆け寄ると「今電話かけようとしてたんだわ」という和成。



A「なんでそんな真ちゃん濡れてんの」

高尾「真ちゃん泣き崩れててさぁ」

緑間「してないのだよ」



傘持ってなかったっけと聞くと普通に鞄から折り畳み傘を取り出す和成。

ただ結構土砂降りな為、チャリアカーを漕いでいくのも大変だと考え、どこか食べに行こうかとなった。
予報だとしばらくしたら止むと思うし。


そんなこんなで私達は近くのお好み焼き屋に行くことになった。

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