お調子者２号【宮地清志】

( 15 )親戚じゃなくて。 ページ16

( 15 )

高尾「おっちゃん〜、3人席開いて…」

A「ん？」



言葉の詰まった和成の後ろからひょこっと顔を出すと、そこに居たのは先程戦って負けた誠凛さん。

げっ、と顔をしかめる2人。
まぁ、負けた相手だもんね。



日向「なんでお前らここに…」

高尾「いやぁ、真ちゃんが泣き崩れてる間に先輩達とはぐれちゃって〜」

緑間「おい」

高尾「ついでに飯でも〜みたいな？」

A「外の雨酷いですしね」



すると真ちゃんが店を変えるのだよと外へ出る。
それに連れて和成も出ていった。

馬鹿な奴ら。

2人が出ていって直ぐに雨が酷くなる。
あっさり戻ってきたびしょ濡れの2人。



高尾「ってあれ、海常の笠松さんじゃないっすか！」



と和成は海常の主将に絡みに行った。
えぇ、そういう事？と私は若干察しながら笑顔で「私も誠凛の監督さんとお話したいな〜」と相席させてもらう。

真ちゃんの居る席が何やら凄そう面白そう。



相田「そういやあなた」

A「はい？」

相田「何となくだと思うんだけど。
高尾くんと親戚？」



少し考え込んで聞いてきた誠凛の監督さん、相田さんはそう聞いてきた。
前髪違うけどよく分かるなぁなんて思いながら満面の笑みで返す。



A「ご名答、まぁ親戚じゃないですね。
あいつとは双子でっす」

「「っ双子〜〜っ！？！？」」

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