お調子者２号【宮地清志】

( 16 )案外双子も似ない。 ページ17

相田「…あれ、じゃあ火神くんは高尾、、さん？」

A「Aでいいですよ」

相田「火神くんと高尾くんは知り合いじゃなかったわよね？」



相変わらず皆よく気が付くなぁと思う。
頼んだお好み焼きを焼きながら私はその事について話し始める。



A「案外双子も似ないって事ですよ」

「「？？」」



誠凛さんが疑問を浮かべているが話を続けよう。



A「運動はそっちの和成、頭は私ってとこです。
アメリカに留学してました、2年ほど」

日向「へぇ、じゃあ頭良いのか」

A「へへっ」



それから焼けたお好み焼きを食べながら誠凛さんと雑談していると、どこからかべしゃっという音がした。



緑間「…高尾」

A「あーあ、知らないよ私」

高尾「ちょっ、ごめんて真ちゃ、」



和成は何をやらかしたかというと、真ちゃんの頭の上にお好み焼きを乗せたのだ。
飛ばして。

引きずられて店の外で何やら喰らった和成。
アホやったなぁ、なんて思いながら最後の一口を食べ荷物を背負う。
「じゃあこれすみません、お金置いておきます」と言って、戻ってきた真ちゃんに和成の荷物を投げる。




A「半分冗談だったのに持ってくれんの？
やっさしー真ちゃん」

緑間「投げられたら取るしかないだろう。
それにまあまあの重さだ、お前だと転ぶのだよ」

A「いや私、今投げたけどそれ」



「じゃあ大我またね、誠凛や海常さんもいつか練習試合しましょうね」と言って、私はお好み焼き屋を後にした。

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