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次の日、私は部活が終わるとすぐに帰る用意を始める。


「あれ、今日は居残り練しないの?」

「うん、ちょっと用事あって」


土日の部活は、いつも普通の練習が終わったあと数人で居残り練をする。
大会を控えた今 練習時間が減るのは気が引けたが、それよりも大事な用があった。


「また明日ね!」


そう言って部活仲間と別れると、
私は真っ先にテニス部がいるテニスコートへと向かう。
鮮やかなオレンジ色のユニフォームを身に纏った人達が汗を流しながら一生懸命にラケットを振っている光景を見て、私はしばらくその場に立ち止まった。


「まだ練習中か……」


ボソリと呟き、また日を改めようか、少し時間を潰してから来るか、そんなことを考えていた。
でもなるべく早い方が良いよね……。


「おや?星野さんではないですか」

「あ、久しぶりだね!」


後ろから声をかけてきたのは、去年 生徒会で一緒だった柳生くん。
私は3年では別の委員会に入ったけど、柳生くんは継続して生徒会役員になったようだ。

こうやって顔を合わせて話すのはいつぶりだろう。そのくらい話してなかったなぁ。


「何かテニス部に用事でも?」

「うん、ちょっとね」

「そうですか。もうすぐ休憩に入ると思いますよ」

「教えてくれてありがとう!」


短い会話を交えて、柳生くんはテニスコートの方へと歩いていった。
生徒会の仕事があったのかな。

さてと、ジャッカルくんは……


「……いない?」


ジャッカル君は色黒だし、目立つはず。私は目が悪い訳では無いし、すぐ見つけられると思ったんだけど……
いくら探してみてもいない。

なんでだろう。
もしかしたら病院に、怪我が影響して休んでるのでは__色々な考えが頭の中を駆け巡る。少し焦りもあり、とりあえず休憩に入ったら誰かに聞いてみようと観客席に近づこうと足を前に出した時、私は誰かに肩を叩かれ思わず声が出る。


「わりぃな、驚かせちまったか?」

「あ!ジャッカルくん!」

「こんな所に突っ立ってどうしたんだ?練習見るなら日陰行った方が良いぞ」


その優しいジャッカルくんの言葉に、私は首を横に振る。


「今日はジャッカル君に用があって来たの」

「え……俺に?」

「うん。ちょっとごめんね」


そう言って私はジャッカルくんの手首を優しく掴む。一瞬目の前の相手が「しまった」とでも言うような表情になったのを、私は見逃さなかった。

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桃花(プロフ) - 続きが気になる… (2022年11月17日 19時) (レス) @page15 id: 45cbc35a1c (このIDを非表示/違反報告)
菜乃花(プロフ) - におーさん» ありがとうございます!ゆっくりすぎる更新ですがお楽しみください(≧∇≦) (2020年8月9日 18時) (レス) id: daee79e034 (このIDを非表示/違反報告)
におー - ブンちゃん最高!更新楽しみに待ってます(((o(*゚▽゚*)o))) (2020年8月9日 11時) (レス) id: ee24a57219 (このIDを非表示/違反報告)
菜乃花(プロフ) - はるさん» ありがとうございます、励みになります(>_<) (2020年1月13日 10時) (レス) id: daee79e034 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 続き気になります…! (2020年1月13日 9時) (レス) id: 2a82e997d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なのか | 作成日時:2019年12月16日 14時

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