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「お!目、覚めたか!?」


ゆっくりと鮮明になっていく視界の中で、私の目に映るのは 白い天井。
そして私の横で椅子に座ってこちらを見つめているのは……


「え……ジャッカルくん?」


私がいるのは、きっと保健室。
なんで此処にいるんだっけ……
そして、なんで足に湿布が?

帰りのHRが終わって、ブン太くんになんて返信しようか考えてた所までは覚えてる。それから……?


「どこも痛くねぇか?」


そう言われ、私はあちこちに手を伸ばす。


「……なんか痛いかも」

「ははっ、何だそれ。ま、元気そうで良かったぜ」


クラスが同じになったことも無く、たまに廊下やコートで見かけるだけのジャッカル君。
そんな彼が、優しく私に微笑んでいる。
本当に、なんで怪我してるんだろう。


「いやぁ……お前が階段から落ちてきた時はビックリしたんだぜ」


そう言ってジャッカルくんが渡してくれたカバンを持つと、自然と頭の中にその時の記憶が流れ込んでくる。
そうだ、丸井くんになんて返信しようか
悩んでたら そのまま足を滑らせて落ちちゃったんだ……


「ま、大ケガしなくて良かったな」

「ごめん、ありがとう……」


笑いながら話すジャッカルくんとは反対に、私はなんだかいたたまれない気持ちになり、視線を下に下ろす。
ガタ、と椅子から立ち上がる音に反射的に体をビクつかせ、ジャッカルくんと目を合わせる。


「……そろそろ練習行かねーと。1人で大丈夫か?」

「あ、うん……ありがとう!」


そう言うと、いつもの爽やかな笑顔を向けてくれる。

「じゃあな」


そう言って保健室から出ていこうとドアを開けたジャッカルくんの右腕に白い湿布を見つける。
__え、もしかして。


私は咄嗟にベットから出ようと左足を床につけると、直後先生がジャッカルくんと交代で入ってくる。


「あら、起きたのね。足はどう?」


もし__もしあの湿布が、私を助けたのが原因だったとしたら。
……確かテニス部は関東大会を控えているはず。
どうしよう、中学最後の大会なのに。
凄い迷惑かけちゃった……。


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桃花(プロフ) - 続きが気になる… (2022年11月17日 19時) (レス) @page15 id: 45cbc35a1c (このIDを非表示/違反報告)
菜乃花(プロフ) - におーさん» ありがとうございます!ゆっくりすぎる更新ですがお楽しみください(≧∇≦) (2020年8月9日 18時) (レス) id: daee79e034 (このIDを非表示/違反報告)
におー - ブンちゃん最高!更新楽しみに待ってます(((o(*゚▽゚*)o))) (2020年8月9日 11時) (レス) id: ee24a57219 (このIDを非表示/違反報告)
菜乃花(プロフ) - はるさん» ありがとうございます、励みになります(>_<) (2020年1月13日 10時) (レス) id: daee79e034 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 続き気になります…! (2020年1月13日 9時) (レス) id: 2a82e997d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なのか | 作成日時:2019年12月16日 14時

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