１３７話 ページ3
絵麻side
そう、独りは辛かった、寂しかった
あの日やっと家族が出来た事に、喜びを感じた
とても、嬉しかった
…なのに、たった一人妹がいた
その子は、兄弟みんなから愛されていた
憎かった
…ただ、憎かった
それを嫉妬って言うのかな…？
わからない
けど、そうだったのかもしれない
私は、Aちゃんに憎しみじゃなく、嫉妬心を抱いたのかもしれない
それに気づかなかった私は、自分の身体に傷を付けてまでAちゃんを追い出したかった
私は、子どもだった…
Aちゃんより、ずっとずっっと子どもだった
絵「…Aちゃん
この事をみんなに話して良い
全部、話して良い
私がどう思われても仕方がない、それほどの事をしたから……」
貴「もしかして、ホントに気づいてなかったの？」
絵「…え？」
貴「みんな、絵麻さんの事を今も変わらず接してるの？」
絵「だから…なに？」
貴「ホントに優しいな…
みんな、絵麻さんのホントの事気づいてたんだよ…」
……え？
どうゆう事？？
気づいてた？
じゃぁ、何で今までと変わらずに接してたの？
何で…そんなに優しいの？
そう思ったら、涙が勝手に溢れ出た
拭いても、拭いても、止まらなかった
貴「みんな、たぶん私が倒れた時に気づいたんだろうね
ホント、優しいな……」
絵「どぅ……して…？ﾋｸｯ」
どうして
ここにいるみんなは、そんなに優しいの？
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ぼっこ(プロフ) - 馨さん» ありがとうございます！この作品を喜んでもらえてもても良かったです！ (2017年3月7日 23時) (
レス) id: a6a4e38632 (このIDを非表示/違反報告)
馨 - 完結おめでとうございます！とても素敵なお話でした！ (2017年3月7日 23時) (レス) id: 3bf80e02d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぼっこ | 作成日時：2016年12月5日 22時
