【黒子のバスケ】愛しているから閉じ込める...2【赤司征十郎】

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[赤司side]


「んぅ……」
「眠たいのならまだ少し寝ればいい」

とAは眠そうにグリグリと俺の胸板に顔を埋めても尚、頑張って起きようとするAが可愛くてAの頭を撫でる。

Aはうとうととし始め、俺はそんなAを見詰める。


朝から本当に可愛い。


何年経とうがAの可愛いさが減ることは無い。



「ちゃんと起こしてあげるから」


と言っているとAからは規則正しい小さな可愛らしい寝息が聞こえた。

俺はそんなAの頭を撫で続ける。


もし子供を授かったのなら、どちらに似るのだろう。
Aに似れば可愛い天使が家に二人居ることになる。

子供は望んでいるが、まだその時ではない。


「もう少し落ち着いてからだね」

とAの頭を撫でながら呟く。

するとAが抱き付いてきて少し驚いたが、拒絶する理由は無いので抱き締め返す。

Aの額に口付ける。


「さて、後３０分」


ずっとAを抱き締めていようか。

起こさない様に。
Aを休ませてやらないと。

と思いながら目を閉じた。
寝る気はない。

ただ目を閉じただけだ。


Aの頭に頬を擦り寄せてAを抱き締めて、目を閉じた。
Aの体温を感じながら目を閉じた。

こんなにも愛しいのに彼女は気付かない。


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