【あんスタ】転校生と愉快すぎる仲間たち。（２） (ページ22)

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ついに夢ノ咲学院文化祭開幕！ページ22

キーンコーンカーンコーン

いつも通りのチャイムの音。でも今日は一味違った。
何故ならこのチャイムは文化祭のスタートを知らせる物だったから。

『…始まったね。』
「あぁ…」
「よし！気合い入れるよ～！」

練習通りにやれば上手く出来るはず…！！

ガラッ

『いらっしゃいませ！ようこそカフェ、転校生と愉快すぎる仲間たちへ！』

__そして10分もしない内に教室内は満席となった。

「今日はいつもより多く回しておりま～す！
因みに此方、回しているのはお客様のご注文のバニラシェイクとなっております☆」
「凄～い！」
「はい！最後に俺が一回転！」
「「おお～！！」」

ひなた君が芸を見せれば一気に広がる歓声。
やっぱり見込んだ通りだ、ナイスひなた君！

「敬人さん、サイン下さーい！！」
「キャーっ！デッドマンズの蓮巳敬人だーっ！」
「眼鏡取って！写真撮らせて！」
「ま、待て！！押すな！眼鏡を取るな！」

敬人の方も…うん。良い感じ。
演奏どころかファンの子に詰め寄られてそれどころじゃないみたい。

私も注文を受けたスペシャルメニューの1つ、「ひなたの大バク転☆ジェラート」を作っていた所だ。
やっぱりそれぞれのメンバーモチーフのスイーツが良く売れる。見立て通りだ。

『お待たせしました！ひなたの大バク転☆ジェラートです！』
「わぁ！可愛い！ひなた君のアイシングクッキー乗ってる！写真写真♪」
「すいません！この桃李のプリティ♡ラブマフィンお願いします！」
『かしこまりました！少々お待ち下さい！』

桃李君のマフィンは敬人担当だな。

『敬人！桃李マフィン一つ！』
「了解だ、貴様らは何を食べるんだ？」
「キャーっ！敬人さんが話しかけてくれたっ！！私、敬人の度し難い抹茶パフェ！」
「私もそれで！」
「私も私も！！」
「そう慌てるな…。分かった。少し待っていろ。」

敬人もなんやかんやちゃんと接客してくれてる。
流石現役アイドル。ファンサービスも手厚いな。

私も頑張らなきゃ。前半はまだまだ始まったばかりだもん！

__「すいません！」
『はい、ご注文をど、げっ…！！七種…』

後ろから声を掛けられ振り返れば当たり前の様に席に座る七種がいやがった。
それどころか凪砂さんと見知らぬ別の学校であろう制服の男子生徒が2人食卓を一緒に囲んでいた。

…最悪すぎる。