【あんスタ】転校生と愉快すぎる仲間たち。（２） (ページ19)

今日:4 hit、昨日:26 hit、合計:105,156 hit

文化祭当日の朝。ページ19

そんなこんなでついに文化祭当日__。

いつもより30分早めに登校して来た私が真っ先に向かったのは3-A。
まだ開会まで2時間はある為お客さんは居ない。

ガラッ

『おはようございます！』
「わっ、早いですね、Aちゃん」
『つむぎ先輩！』

教室に入れば食卓や調理台、レジまで置かれていて本当に一つのカフェみたいな空間が出来ていた。
我ながら上手くやったと思う…。

飾り付けも1年生組が頑張って可愛らしくしてくれた。
そんな中たった1人食卓に座ってクロワッサンを頬張って居たつむぎ先輩。

『朝ご飯ですか？』
「はい！宗くんがわざわざ持たせてくれたんです♪
Aちゃんの分も預かってるのでどうぞ！」
『斎宮先輩が？ありがとうございます！後でお礼言わなきゃな』
斎宮先輩から預かったであろう紙袋を渡され私もつむぎ先輩の正面に座る。

この紙袋…デパ地下の美味しいパン屋さんだ！
値段が張ってなかなか食べられないんだよね…
後から絶対お礼言いに行こう。

『わぁ美味しそう！』
早速紙袋からクロワッサンを一つ取り出して頬張る。

バターの甘い香りが口いっぱいに広がる…。
やっぱりここの店のパン美味しい。

「そうだ、良かったらこれもどうぞ」
『フルーツ牛乳？』

同じくクロワッサンを頬張るつむぎ先輩に渡されたのは紙パックのフルーツ牛乳だった。

「今日の俺のラッキーアイテムです！
俺のラッキーをAちゃんにもお裾分けします♪」
『へぇ～！つむぎ先輩って占いとか好きなんですね！』
「はい！何だか占いって俺を導いてくれそうな気がして…
依存してしまってます…」

そう苦笑いで最後の一口を食べたつむぎ先輩。
何だかこの人と話してると心が癒されるな。
何だろう。癒し系キャラ？

「今日は泣いても笑っても本番です、後悔が残らない様に頑張りましょう！」
『勿論です！やるからには完璧にやり遂げます！』
「1位目指しましょうね！」
『1位？』

つむぎ先輩の言葉に頭を捻らす。
…あれ。文化祭ってランキングとかあるの？

「あれ、聞いてませんでしたか？今年は順位も決まるんですよ！高ければ高い程成績も高くなるし、何より生徒会からの評価が高くなって色々融通が聞くんですよ♪」
『初耳です…！』
「敬人くんに説明されてると思ってたんですが…その様子だと忘れてたみたいですね。」

そんな大事な事忘れてんじゃねぇよ眼鏡。

でも順位なんてあるとは…。恐るべき夢ノ咲学院。