【あんスタ】転校生と愉快すぎる仲間たち。（２） (ページ13)

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大切な仲間達。ページ13

ガラッ

「お、ご苦労だったなA。」
「Aちゃん！衣装完成しましたよ！」

あれから何も言い返せずに戻ってくればつむぎ先輩がダンボール箱を持って駆け寄って来てくれた。
他の皆もそれぞれの担当の作業をしてくれている。

…言えない。こんなに頑張ってくれている皆に「生徒会から援助が受けられなくなった」だなんて言える訳がない。

「ちょっと！ひなた、ボクの顔そんなんじゃないんだけど！？」
「えーそっくりだよ！」
「2人とモ、ごちゃごちゃ話す暇があるなラ手を動かしてくれないかナ？」

『……』
「？Aちゃん、どうしたんですか？」
「おい、A。さっきから変だぞ」

私が何とかしなきゃ。私のせいで英智先輩を怒らせたんだもん。
責任取らないと。…でもどうやって？

金銭面では勿論、学校の物はこれ以上貸出してくれない。
援助してくれないという事はそういう事だ。

…ここまで頑張って来たのに。

『…っうっ…。ごめんなさい…っ私のせいでっ…』
「！？ちょっと眼鏡、A泣かしたの！？」
「俺じゃない！！どうしたんだ、A！？」
「ど、どうしましょう！？」
「モジャ眼鏡邪魔。何かあったのかイ、子猫ちゃん。」
「Aさん大丈夫ですか！？」

私が泣き出したせいで全員が私を囲む様にして群がる。

『英智先輩にっ…』
「英智？あいつに何かされたのか！？」
『っ英智先輩に「2班には一切生徒会からの援助はしない」って、言われた…っひくっ…』

言ってしまった。
全員の言葉が詰まる。

そりゃそうだよね、今まで積み重ねて来た物が全て水の泡になるんだから。

取り返しのつかない事になってしまったんだからー。

『ごめんなさい、私が英智先輩を怒らせたせいなのっ…！』

「…逆先、葵の2人は引き続き看板と飾りを頼む。
青葉はAと一緒に居てやってくれ。
姫宮。生徒会室へ行くぞ。」

「っ分かった！いくら英智様でもこれはいくら何でも酷いよ！」
「…はァ…。本当あの老害は邪魔しかしないネ…。」
「任せて下さい！このひなた君に掛かればこんなのちょちょいのちょいですよ！」
「わかりました。敬人くんは英智くんをお願いします！」