【あんスタ】夢ノ咲アイドルの日常☆【短編集】 (ページ8)

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「ハスミン先輩が料理出来るなんて予想外！
しかも無駄に美味しい！」
「いちいち一言が多いな貴様は…。
俺を何だと思っているんだ。家事の1つや2つ出来るに決まっている。度し難い。」

晩飯も食べてこなかった明星に簡単に冷蔵庫にあったもので炒飯を作ってやった。

普段なら両親や兄が居るのだが、たまたま今日は用事で家を空けていた。

「寝る場所だが、来客用の布団があるから食べ終えたら敷いてやる。」
「ハスミン先輩ありがと☆」
「全く…。調子の良い奴だ。」

__そうこの日はこれで終わる。と俺は思っていた。

「度し難い！！」
「ハスミン先輩うるさいよ～。ね、大吉。」

いざ布団を敷いて眠りにつこうとすれば空いていた縁側の障子から明星の飼い犬、大吉が入ってきたのだ。

どうやら頭が良いのか、明星を探しにここまでやってきたらしい。

「俺の部屋に犬の匂いが着いてしまうだろう！」
「じゃあ大吉を外に追い出せって言うの！？
ハスミン先輩サイテー！」

すっかり俺の布団で丸まって寝息を立てる大吉を前に何も言えなくなった。

「はぁ……度し難い……。」

「ふわぁぁ…。ハスミン先輩、電気消して～
お腹一杯になったら眠たくなって来た」

こっちの気も知らず敷いてやった布団に入り瞼を閉じる明星。

…こんな生意気な後輩は初めてだ。
いや、姫宮もかなり生意気だが俺に対してはそこまで生意気な発言はしない。

そもそもこいつは敵だ。生徒会に反抗した問題児。
なのに何故俺はこいつを甘やかしているのだ。

「全く…手のかかる後輩だ。」

まぁ今は校外だ。いわばプライベート。
今だけは特別に目を瞑っておいてやろう。

「…おやすみ。明星。」