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あれから美彩はなんとか逃げ切った。


「もう知らないもう知らない」


呪文を唱えるかのように言った。


「やばい……こんな時に眠気が………」


そう言って美彩は倒れた。


「美彩ー!!どこだー!!」


と中也がやってきた。


「姉さん?」


と反対側から太宰が。


「「美彩!!/姉さん!!」」


二人同時にそう言った。


「何でも手前ェが居るんだよ。」


「そっちこそ。なんでいるのだい?」


2人でまた喧嘩だ。


「さぁ帰ろう。姉さん。」


そして太宰が美彩に横抱きをした。


「おい!手前ェ!美彩を何処に連れてくつもりだ!!」


「何処って。探偵社に決まってるじゃないか。」


っと、また喧嘩。


「おい!包帯無駄使い男!こんな所におったか。探偵社に戻るぞ。社長が呼んでいる。」


と近くまでは来ないが遠くまで聞こえるように大声で叫ぶ国木田。


「わかったよー!」


と返事をした太宰。


「という事だから、森さんに伝えておいてね。」


「チッ今回だけだかんな。」


と中也は諦めた。


「姉さんちゃんと食べてる?すごく軽いんだけど……」


「知らねぇけど首領には伝えておくよ。」

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作者名:花梨 | 作者ホームページ:(ヾノ・∀・`)  
作成日時:2017年9月4日 20時

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