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あれから美彩はなんとか逃げ切った。
「もう知らないもう知らない」
呪文を唱えるかのように言った。
「やばい……こんな時に眠気が………」
そう言って美彩は倒れた。
「美彩ー!!どこだー!!」
と中也がやってきた。
「姉さん?」
と反対側から太宰が。
「「美彩!!/姉さん!!」」
二人同時にそう言った。
「何でも手前ェが居るんだよ。」
「そっちこそ。なんでいるのだい?」
2人でまた喧嘩だ。
「さぁ帰ろう。姉さん。」
そして太宰が美彩に横抱きをした。
「おい!手前ェ!美彩を何処に連れてくつもりだ!!」
「何処って。探偵社に決まってるじゃないか。」
っと、また喧嘩。
「おい!包帯無駄使い男!こんな所におったか。探偵社に戻るぞ。社長が呼んでいる。」
と近くまでは来ないが遠くまで聞こえるように大声で叫ぶ国木田。
「わかったよー!」
と返事をした太宰。
「という事だから、森さんに伝えておいてね。」
「チッ今回だけだかんな。」
と中也は諦めた。
「姉さんちゃんと食べてる?すごく軽いんだけど……」
「知らねぇけど首領には伝えておくよ。」
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