【マギ】ルフが溢れるこの世界で。【トリップ】 (ページ21)

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22話　＊話＊ページ21

―ホテルが襲撃された２日後。

　簡単にまとめるとあの後≪シンドバッド様≫とその家臣≪ジャーファル≫と≪マスルール≫に
　
　攻撃をした霧の団は事実上、負けてしまった。

　でもシンドバッド様が霧の団の仲間になり、壊滅は免れた。

　お兄様はアブマドお兄様と話をつける、という約束をシンドバッド様とし、

　そのことは国中に広まった。

　今はお兄様が王宮に訪れ、アブマドお兄様と話をしている。

　私も今は第１皇女(姫)として、アリババお兄様の味方としてこの場にいる。

　シンドバッド様もお兄様の味方としてお兄様といる。

　お兄様が一通り意見を言い終えると

アブ「いいたいことはそれだけか。」

　と言って、家来たちがお兄様を拘束した。

貴「アブマドお兄様！！何を…！！」

アブ「お前は黙っていろでし。ただの妹の分際で…」

貴「私だってこの国の姫。次期王女ですのよ？私にも言い分があります。」
　
アブ「チッ…外にウジ(国民)がたくさん湧いていて気分が悪い…下がれ。」

貴「な…ッ！？」

ア「ふざけるな!!!!」

　お兄様が大きな声を出して訴えた。だが、その声はアブマドお兄様には届かない。

貴「アブマドお兄様。」

アブ「…なんだ？」

貴「貴方は父上のあとを継ぎ、立派にやってこられました…」

　それを聞くとアブマドお兄様は満足そうに笑った。

アブ「そうだろう？？余はこの国をより良くしようと…」

貴「でもね。…あんたのやってることはひどすぎる。」

アブ「貴様…兄に向かって、王に向かって…!!なんだ、その態度は！？」

私はアブマドに向かって、叫んだ。

貴「あんたなんか、この国の王なんかじゃない！王様ってのはね、国民のことを第一に考えるもんなのよ。そして尊敬されるの！あんたはどう？…ただの自分勝手、わがままじゃない！！？ふざけるのもいい加減にしなさい！！」

　私の言葉にはアブマドも、アリババお兄様も、シンドバッド様も驚いたようで、

　みんな唖然としていた。

２３話　＊ジュダル＊→←21話　＊襲撃＊