117話 昨日の今日で ページ18
最原くんの姿を見ると、わたしは安心してしまった。
彼がそんなに動揺しているのなら、「昨日」の出来事はおそらく、昨日だった。
まぁ、みんなで記憶を失ってるとしたら、意味ないけど…。
でも、たとえ何かが起こっているとしても、混乱したって、解決できはしない。
それに、わたしには、超高校級の探偵がついているんだから。
「おはよう、最原くん」
おかげで、わたしは平常心を取り戻すことができた。心の名でお礼を言う。
でも、あまりにも恥ずかしいから、昨日のことに関しては、互いに口を閉ざした。
それでも、彼はわたしを、わたしは彼を。想っているのが手に取るように分かる。
きっと、彼もそうだろう。わたしは深いところで繋がったようで、嬉しかった。
だから、ふわりと微笑みかけた。
「な、なんだよ？」
最原くんは色々おもうところがあったのか、とぼけたフリをしたけれど。
隠しきれてないよ、そんなに赤くなってちゃ。
ポーカーフェイスの下手くそな最原くん、かわいい。すき。
恋愛ごとになるとポンコツになるけど、たまーに肉食になるのも、いい…！
そんなことを考えていると、目の端に、王馬くんを見つけた。
あれ？ そう言えば、昨日、王馬くんと待ち合わせをしていたような気がする…。
いや、違うか。それはわたしの妄想だったね。大体、わたしがそれを忘れるわけが―
ここまで思いついて、ああ、ようやく、分かったかも。
わたしの記憶を消したのは、王馬くんと関係がある？
わたしは彼について思いだそうとした。…のに。
昨日の王馬くんとの思い出がぼやぼやで、何を話したのか思い出せない!?
なんで？ これ、消す必要のある記憶なの？ 王馬くんは何か知ってるかな…。
いや、王馬くん自身がわたしの記憶を消した？ HOW? どうやって？
あとで問い詰めなきゃ…。彼ならやりかねないし、できてしまいそうだもん。
そう思っていると、なんと、彼からわたしの方へ近づいてきた。
「おはよ、オレのかわいい東雲ちゃん。よく眠れた？」
「よく眠れたか、ですって？」
わたしはろくに挨拶もしないで、彼に思いをぶつけた。
「王馬くんの仕業だよね。昨日、わたしの記憶、消したでしょ」
「え、王馬くん、それどういうこと？」
最原くんも片眉をあげ、彼に尋ねる。
「にしし、やっぱりばれたー？」
「やっぱりって…。ちゃんと説明してよ」
わたしが言うと、王馬くんはきょとんとして、言った。
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めっし(プロフ) - 下に同じくです (2022年7月26日 17時) (
レス) @page6 id: 7d569bbc99 (このIDを非表示/違反報告)
夢海 - 2022になっても見てますw (2022年7月4日 21時) (レス) @page50 id: 9fa1b4957f (このIDを非表示/違反報告)
みゅー＠作者 - おことさん» ありがとうございます！ かなり遅くなりました。王馬派さんもいてよかったです！ これからもよろしくお願いします。 (2018年12月29日 1時) (レス) id: 41d434a4ee (このIDを非表示/違反報告)
おこと(プロフ) - まだ見てます！応援してます！ちなみに私は王馬派ですw (2018年12月1日 17時) (レス) id: 3db9c5d0dd (このIDを非表示/違反報告)
みゅー@作者 - 続編製作決定！ そろそろ完結させなくちゃ……。まだ見てくれてる人いるのかな笑 (2018年12月1日 0時) (レス) id: 316ac960fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅー | 作成日時：2017年12月4日 14時
