116話 記憶喪失 ページ17
いつものように、身支度を済ませ、食堂へ向かう。
「あ、Aちゃん。おはよー」
「え？ あ、お、おはよー」
わたしがいま、一瞬戸惑ったこと、ばれてないよね？
たぶん、大丈夫。
わたしは朝から、ずっと心の内がもやもやしていた。
なにかを、忘れている、気がする。夢かな？ 何の夢を見ていたんだっけ。
というより、わたしはどうやって寝たんだったかな？ 思い出せない…。
もう、「彼」とのアレが衝撃的すぎて、忘れちゃったのかな…。
今日顔を合わせるのが、ものすごく恥ずかしいよ。
だって、あんなことされちゃったし、わたしの恥ずかしい姿も一杯見せちゃった。
彼…、そう、「最原くん」に。
わたしが寝る前の最後の記憶。よし、それを思い起こそう。
最原くんに自分でシてるのを見られて、そしてその後色々して、シャワーを浴びて…、
えっと、それで、寝たんだっけ？
昨日のことを何度思いだそうとしても、それに間違いは見当たらない。
そう、わたしはその時寝ちゃった。それは合ってると思う。
それで、今朝、起きた。それだけのこと。なのに…
なに、この、ココロの隙間は…？ わたしが、なにかを忘れている？
まさか。昨日のことさえ忘れているようでは、スパイとして失格だもんね。
でも、おかしいよ。わたしは、超高校級のスパイ。それは間違いない。
そんなわたしが、何かを忘れた、「かもしれない」なんて思う事自体、何かおかしい。
こんな現象は、前にもあった気がする。確か、初めて記憶を失う薬を飲まされた時。
普通の人なら感じ得ない「違和感」を、わたしは感じることができた。
そのあと訓練して、薬でも記憶を失わないようにはできたんだけど…。
っていうことは、薬じゃなくて、なにか別の手段で、わたしは記憶を失ったの？
ちょっと待って。
ここに来た時、そう、この学園に初めて来たとき、わたしは何も覚えてなかった。
その時と同じように、やっぱり、モノクマに消されているの？
じゃあ、わたしは最原くんと変なことをしたのは、昨日だと思っていたけど…。
ほんとはわたしの知っている「昨日」は何十日も前だったり…。
初めからわたしはずっとこの学園にいたのかも…？ ループ、してる？
わたし、は、誰なの？？？
自分が混乱し始めているのが分かる。
そんな時、最原くんが来た。
「あ、あの、えっと、その、お、おはよう、東雲さん」
…動揺、しすぎでしょ。
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めっし(プロフ) - 下に同じくです (2022年7月26日 17時) (
レス) @page6 id: 7d569bbc99 (このIDを非表示/違反報告)
夢海 - 2022になっても見てますw (2022年7月4日 21時) (レス) @page50 id: 9fa1b4957f (このIDを非表示/違反報告)
みゅー＠作者 - おことさん» ありがとうございます！ かなり遅くなりました。王馬派さんもいてよかったです！ これからもよろしくお願いします。 (2018年12月29日 1時) (レス) id: 41d434a4ee (このIDを非表示/違反報告)
おこと(プロフ) - まだ見てます！応援してます！ちなみに私は王馬派ですw (2018年12月1日 17時) (レス) id: 3db9c5d0dd (このIDを非表示/違反報告)
みゅー@作者 - 続編製作決定！ そろそろ完結させなくちゃ……。まだ見てくれてる人いるのかな笑 (2018年12月1日 0時) (レス) id: 316ac960fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅー | 作成日時：2017年12月4日 14時
