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ぐい、と顔を上げられる

それでもやっぱり恥ずかしくて、顔が熱い

………綺麗な瞳


虹「………Aさんの目、綺麗」

貴「…私も修造くんの瞳が綺麗だと思っていたわ」

虹「ははっ、似た者同士なんだな」

貴「そうかもしれないわね…ふふ、私ね、嬉しいの」

虹「何が?」

貴「修造くんと同じ色の瞳なことが」

虹「……何だそれ。俺も嬉しいっつの、そんなの」

貴「…灰色の瞳に産んでくれたから、これだけは両親に感謝しないとね」

虹「両親って…あれ?Aさんの母親って灰崎とは違うんだよな?」

貴「ええ、母親だけ違うわ」

虹「その人も目とか灰色だったのか?」

貴「…私が幼い頃に引き離されたからよく覚えていないのよね……父親は私や祥吾みたいに髪も瞳も灰色よ」

虹「…そっか。でもAさんの母親、Aさんとそっくりだと思うんだよな」

貴「そう?」

虹「絶対美人だと思う」

貴「……褒めてる?」

虹「褒めてる」

貴「…じゃあ、ご褒美」


私は少し起き上がって、修造くんにキスをした

お互いに少し固まって、途端に恥ずかしくなったから起き上がってベッドから出た

服を探してとりあえず身につける

後ろで修造くんが起き上がる気配がした


虹「な、何今の」

貴「………キスしたのよ」

虹「…し、知ってるけど……」

貴「たまには私からしたかったの。…お腹空かない?甘いもので良ければ作るわよ」

虹「い、今ので既に甘いし腹一杯……」

貴「あら…困ったわ…」


そう言いつつ、ちらっと時計を見たらお昼を過ぎていた

……あ、そ、そういえばそんなことも言っていたような気が…


貴「お、お昼…」

虹「あ、だから言ったじゃん」

貴「修造くん…仕事………」

虹「今日休み取ってある。…って、言わなかったっけ」

貴「聞いてないわ…ああでも良かった、無断欠勤なんてシャレにならないもの…」

虹「…だから今日はゆっくりAさんといられるよ」

貴「……そう?それじゃあこれから一緒にお風呂に入りましょうか」

虹「えっ、ふ、風呂?」

貴「昨日そのまま寝てしまったから。…今更照れてるの?」

虹「いやだって…つ、つーか!何でこんな急に…甘えてる、みたいな……」

貴「…甘えたくもなるわよ、恋人だもの」

虹「も、もう…Aさんマジで…」

貴「一緒に入らないならそれでも良いわよ」

虹「い、一緒に入る!」

貴「ふふ、じゃあ行きましょう」

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碧夜叉 - ミリイ(灰崎信者)さん» ありがとうございます!!そう言ってもらえて嬉しいです! (2019年4月5日 5時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - マリイさん» ありがとうございます〜〜!!嬉しいです! (2019年4月5日 5時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 最高過ぎる碧夜叉さんの虹村さん (2019年4月3日 23時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 碧夜叉様の虹村さんカッコイイ 最高//// (2019年4月3日 19時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碧夜叉 | 作成日時:2019年3月19日 1時

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