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…目を覚まして、すぐ隣に修造くんがいた

しかも、裸で

寝起きで頭がしっかり起きていなくて、辺りを見回した

部屋の状態を確認して、また修造くんに視線を戻す

全てを思い出して、カッと顔に熱が集まるのが分かった

…………そうだった…

昨日……修造くんと……

決して初めてなわけじゃない

それに、こうして朝を迎えるのも初めてじゃない

それなのに何だか無性に恥ずかしかった

今は2人でベッドの中でくっついているけど、恥ずかしくてあまり顔を見られない


虹「……ん、Aさん…?」

貴「…ん?」

虹「顔…見せてくんねーの…?」

貴「あ、は、恥ずかしくて…」

虹「…何で?」

貴「昨日のことを…思い出してしまって、ちょっと…」

虹「……初めてじゃねぇのに?」

貴「そうだけど、何だか…恥ずかしいの」

虹「ふうん…。なあ、そんな風に恥ずかしくなんのって毎回なのか?」

貴「え?いいえ…一番最初…も、こんなにじゃなかった気がするんだけど…」

虹「……なんかそれだと俺だけみたいで良いな」

貴「…そうね、修造くんだけよ」

虹「…………Aさん、そういうのは顔見て言えよ」

貴「恥ずかしいもの」

虹「…ずりぃ」

貴「あ…ふふ、修造くん、くすぐったい…」

虹「ん…うわ、Aさんの腰ほっそいな…」

貴「…そう?」

虹「ぎゅうって抱き締めたら折れそう」

貴「そんなことないわよ」

虹「えー、そうか?」


布団に潜って、修造くんにくっついて、何だか眠くなってきた

さっき起きたばかりなのに……

ぴったりとくっついて、修造くんの温もりを感じる

あ…寝てしまいそう…


虹「あ、ちょ、Aさん!寝んなよ!」

貴「……眠いの…」

虹「寝かせてやりたいんだけど、さすがに起きないとまずいって。夕方になっちまう」

貴「…大げさね、まだ朝でしょう?」

虹「いや、もう昼」

貴「えっ、」


驚いて勢いよく顔を上げる

ばち、と目が合った

昨日のことを鮮明に思い出して、また顔が赤くなる


虹「わ、顔真っ赤…」

貴「み、見ないで…」

虹「何で?やっと顔見せてくれたのに」

貴「だって…思い出してしまって…」

虹「…意外とAさんってムッツリだな」

貴「〜〜〜っ!い、意地悪言わないで!蹴るわよ!」

虹「痛ぇよ!もー、Aさんって結構暴力的だよな」


大して痛くなさそうな声音でそう言われる

あ、しまった


貴「…い、今のは貴方が悪いわ」

虹「悪かったよ。顔見せて」

貴「…ん」

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碧夜叉 - ミリイ(灰崎信者)さん» ありがとうございます!!そう言ってもらえて嬉しいです! (2019年4月5日 5時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - マリイさん» ありがとうございます〜〜!!嬉しいです! (2019年4月5日 5時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 最高過ぎる碧夜叉さんの虹村さん (2019年4月3日 23時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 碧夜叉様の虹村さんカッコイイ 最高//// (2019年4月3日 19時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碧夜叉 | 作成日時:2019年3月19日 1時

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