【黒バス】花屋敷 Part3 (ページ30)

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それから数日間、私はずっと遺産の相続について考えていた

どうしようかしらね……

今日が約束の日だから、きちんと言わないと…

でもまだ決まってないのよね

もう少し考えたいけれど、もう時間もないでしょうし

………受けてしまおうかしら

それはそれで面倒だと思うのよね

いくら下の二人にも遺産がいくとは言え、あの女が黙っていないわよ

私が少しでも遺産を手にするのが気に入らないのよね

何されるか分かったものじゃないわ…

悶々と考えていると、インターホンが鳴った

ああ、きっとあの女性ね

下へ降りて、確認をしたらやっぱりあの女性で、私は扉をあけて中へ誘導した

「…いきなり本題に入りますが、遺産相続の件はどういたしますか？」

貴「あ…えっと、その……」

「……あまり急かすようで言いたくないのですが、こちらも急かされておりまして…」

貴「…誰にでしょう」

「社長の元奥様です」

貴「ああ…やはりそうですか」

「彼女に相続権はないのですが、息子さんたちにはあるので…それでだと思います」

貴「…そうですね、私は……」

そう言いかけたところでバタンッと扉が開いた

そこには修造くんがいる

虹「相続放棄しろ、お、お…俺が、養ってやる、から！！！！」

貴「し、修造くん…っ？」

虹「あ、やべ…」

「…あの、こちらの方は……」

貴「あ…すみません、私の恋人です…」

「ああ、そうでしたか」

虹「Aさんごめん…」

貴「…ふふ、良いわよ。それよりもさっきの、本当？」

虹「……ん、本当」

貴「…あの、私……遺産相続を放棄します。養ってくれるらしいので」

「…そうですか。ではそのように弟さんたちにもお話ししておきます」

貴「はい、わざわざご足労頂いてありがとうございました」

「今日回答をもらえて良かったです。それでは失礼致します」

女性はぺこりと礼をして帰って行った

…さて、どこから話してもらいましょうかね

貴「……修造くん」

虹「うわっ、ご、ごめんって…」

貴「どうしてここにいるの？」

虹「…今日って言ってたから、落ち着かなくて」

貴「合鍵で入ったのね？」

虹「そう…。話し声がここから聞こえたから、聞いてて…」

貴「まったく…恥ずかしかったわ」

虹「悪かったよ…」

貴「でもこれから養ってくれるのよね？」

虹「…ん。俺と結婚して養わせてくれ」

貴「ふふ、喜んで」