23曲目 No side ページ26
…そして話は戻ってくる。
飛んできたバスケットボールが頭にぶつかってしまい、白銀の体はその勢いのまま赤司に突っ込み、そして…
シャキン
流石に驚いた赤司は手に持っていたハサミを閉じてしまい、結果綺麗に、まっすぐに、前髪がしーゆーふぉーえばぁしちゃったというわけだ←
そこで、そもそもボールを飛ばしてしまった人物が出てくる。
「俺は…なんということを…」
そう、白銀に礼を返すと言っておきながら、ボールを打っちゃったのは彼である←
シュートしようとした時に、たまたま床が滑りやすくなっていたようで、緑間は空中で歪んでしまった体制のまま、シュートを打ってしまったのだ。
…因みに、その床はお菓子の油によって滑りやすくなっていたが、その犯人はすでにここから逃走していた←
「白銀の眼鏡まで…割ってしまった…」
眼鏡を手に取り床に崩れ落ちる緑間。
…眼鏡同士、通じるものがあるのだろうか?←
「緑間っちが悪いわけじゃないっスよ!…多分」←
「あぁ…‼︎」←
慰めようとして黄瀬が言った言葉は、最後の余計な一言で、逆に緑間を追い詰めてしまった←
「とにかく、一旦起こしてみよう」
そんな二人を放置し、赤司が倒れたままの白銀の頬に優しく手を当てて揺り起こす。
「白銀、白銀!」
しかし、少女の長い睫毛が震えただけで、それ以上の変化は見られなかった。
「脳に損傷が入っていたらマズイな…病院に連絡しようか…」
「どうしたんですか?」
その時やってきたのは、図書委員のため部活に遅れてきた黒子だった。
黒子は倒れている少女の顔を見て、少し驚きに顔を歪めたが、そのことに気づいたものは誰もいなかった。
「黒子、実は…」
大まかな経緯を赤司から聞いた黒子は若干顔をピクリと引きつらせた後一言、
「…僕も話しかけてみます」
そう言って、倒れている白銀の耳元である言葉を囁いた。
瞬間、
少女は目をパッチリと開けた。
「おはようございます、白銀さん」
本当に珍しく、満面の笑みを浮かべながら白銀に話しかけた黒子に対し、白銀の様子はというと…
『おはゆうございまはし』
側に転がっていたスマホを使ったものの、動揺しすぎて文字の打ち間違いがかなりひどい。
そして、なにより…
少女の顔は、
真っ赤になっていた。
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霖 - 中二にしては小さいような・・・? (2019年3月9日 20時) (レス) id: e24d2b25fc (このIDを非表示/違反報告)
塩ミ(プロフ) - 征覇さん» ありがとーございまっす!←笑 (2015年8月11日 21時) (レス) id: c6634e7236 (このIDを非表示/違反報告)
征覇 - 10曲目のひなたぼっこをひゅうがぼっこと読んでしまった私ってw更新頑張って下さい! (2015年8月11日 18時) (レス) id: 02ea4e9828 (このIDを非表示/違反報告)
塩ミ(プロフ) - 逆巻シュウ愛し隊さん» …私の身長、これくらいだったんですけども…まぁ抗癌剤のせいでしたが (2015年7月2日 19時) (レス) id: c6634e7236 (このIDを非表示/違反報告)
逆巻シュウ愛し隊 - 主人公ちっさいですね(身長が) (2015年7月2日 19時) (レス) id: 6aa01a7bcd (このIDを非表示/違反報告)
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