18曲目 ページ21
「あ!紫原くん、ありがとう!大丈夫だった?」
「うん、ちょっと迷子になってただけみたい〜」
「迷惑をかけてしまってすいません」
『ごめんなさい』
紫原くんの後をしばらくついていくと、小林さん達が大勢集まっているところに辿り着いた。
迷子になっていた、と言い訳をしてくれた黒子くんは、結局私が啓くんと何をしていたのかを聞いてくることはなかった。
…好い人、だな…
「…あ、来たみたい!」
突如声を上げた小林さんの向く方を見ると、そこには前に少しだけ一緒に仕事をしたことがあるスタッフさんの姿があった。
「遅くなっちゃってごめんねRANAちゃん(汗
ちょっとプロデューサーと揉めてて…」
「大丈夫ですよ〜!」
小林さんに申し訳なさそうに言うスタッフさん。
…やっぱり、わかんないか…
その時、
「待て!まだ話は終わってないぞ!RANAがいるわけ…‼︎」
廊下の奥から現れたのは、私と結構仲が良いプロデューサーさんだった。
そう、いい霊媒師を紹介してくれた件のプロデューサーさんである。
彼は小林さんを見た瞬間、唖然とした表情を浮かべ、次に顔を真っ赤にさせた。
これは…激おこ状態だ。
「…お前…一体、何のつもりで…‼︎」
「え?」
キョトンとした様子の小林さんに今にも掴みかかりそうになったプロデューサーさん。
これはさすがに止めた方が良いと判断して、私は彼の背中を一定のリズムでさっと叩いた。
…分かる人には、分かるリズム。
「‼︎…すまない、取り乱した…引き止めて悪かったな…あと、君!頼みたいことがあるからちょっと来てくれ」
瞬間、プロデューサーさんは落ち着きを取り戻し、私の方を見てから、近くの部屋へと姿を消した。
『それでは少し、行ってきます』
「う、うん」
皆に一応断ってから、私もその部屋へと足を踏み入れた。
すると、目に入ってきたのは、こちらを向いて窓の付近に立っている彼の姿。
「…何故、私を止めた…RANA」
相手の顔を見て話そうと思い、私は煩わしい鬘と眼鏡を取り外した。
『今、彼女のことを観察してるんです
だから、まだゲームセットには早いと思って』
「観察?」
『だって、面白いじゃないですか
最高のゲームでしょう?』
あら、私…いつからこんな変人になっちゃってたのかな←
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霖 - 中二にしては小さいような・・・? (2019年3月9日 20時) (レス) id: e24d2b25fc (このIDを非表示/違反報告)
塩ミ(プロフ) - 征覇さん» ありがとーございまっす!←笑 (2015年8月11日 21時) (レス) id: c6634e7236 (このIDを非表示/違反報告)
征覇 - 10曲目のひなたぼっこをひゅうがぼっこと読んでしまった私ってw更新頑張って下さい! (2015年8月11日 18時) (レス) id: 02ea4e9828 (このIDを非表示/違反報告)
塩ミ(プロフ) - 逆巻シュウ愛し隊さん» …私の身長、これくらいだったんですけども…まぁ抗癌剤のせいでしたが (2015年7月2日 19時) (レス) id: c6634e7236 (このIDを非表示/違反報告)
逆巻シュウ愛し隊 - 主人公ちっさいですね(身長が) (2015年7月2日 19時) (レス) id: 6aa01a7bcd (このIDを非表示/違反報告)
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