13曲目 No side ページ16
…まるでお姫様のような可愛らしい部屋に、その少女はいた。
「私はRANA、私はRANA、私はRANA、私はRANA、私はRANA、私はRANA、私はRANA、私はRANA、私はRANA、私はRANA、私はRANA、私はRANA、私はRANA、私はRANA、RANA RANA RANA RANA RANA RANA RANA RANA RANA RANA RANA RANA RANA RANA RANA RANA RANA RANA RANA RANA RANA RANA RANA RANA RANA RANA RANA…」
狂ったように呟き続ける少女。
それはまるで自分に言い聞かせようとしているというよりは、何かの呪いの言葉ようで。
否、少女を縛る呪いそのものかもしれない。
よく見れば、部屋には大量のRANAの写真や情報が貼ってあった。
勿論、どれもRANAが中学生になる前、休業する以前の情報だが。
「私はRANA、明るくて良い子でちょっとドジっ子で声が綺麗で可愛くて髪が長くてプラチナブロンドで歌も演技もダンスも出来て頭も良くて運動も出来て出来ないことはない手に入れられないものはない完璧な芸能人…」
少女は尚も自分で自分を縛り続ける。
明日はテレビ局へ行く日。
舞台はすでに彼女の母親によってセッティングされている。
あとは少女次第。
少しのミスも許されないのだ。
RANAであろうとするならば。
「私はRANA私はRANA私はRANA嫌だ私はRANA怖い私はRANAお母さん私はRANA捨てないで私は…私はRANA…」
突如、少女の瞳から大粒の涙が零れ落ちた。
「私は…RANA…じゃ、ない…のに…」
込み上げてくるものに耐えられず、床に崩れ落ちた少女。
嗚咽を繰り返す少女の周りには、まるでお姫様が持っているかのような家具や持ち物が広がっている。
この部屋は、かつてRANAがテレビで紹介した彼女の部屋と同様の作りになっていた。
よりRANAに成りきれるようにと、彼女の母親が用意した�爛札奪鉢瓩澄�
…RANAの部屋は、実際には実用性重視の一般的な部屋であり、テレビで紹介された部屋は本当にセットであることを知ったら、彼女達はどう思うのだろう…
少女に選択肢はない。
少女はただ母親の言う通りに従っていた。
今にも壊れてしまいそうな�犲�分�瓩鯢�死で繋ぎ止めながら。
…そこまでして母親に従う理由？
それは、
彼女がこの世界で一番恐れていることが、母親に要らないものとして捨てられることだから。
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霖 - 中二にしては小さいような・・・？ (2019年3月9日 20時) (
レス) id: e24d2b25fc (このIDを非表示/違反報告)
塩ミ(プロフ) - 征覇さん» ありがとーございまっす！←笑 (2015年8月11日 21時) (レス) id: c6634e7236 (このIDを非表示/違反報告)
征覇 - 10曲目のひなたぼっこをひゅうがぼっこと読んでしまった私ってw更新頑張って下さい！ (2015年8月11日 18時) (レス) id: 02ea4e9828 (このIDを非表示/違反報告)
塩ミ(プロフ) - 逆巻シュウ愛し隊さん» …私の身長、これくらいだったんですけども…まぁ抗癌剤のせいでしたが (2015年7月2日 19時) (レス) id: c6634e7236 (このIDを非表示/違反報告)
逆巻シュウ愛し隊 - 主人公ちっさいですね(身長が) (2015年7月2日 19時) (レス) id: 6aa01a7bcd (このIDを非表示/違反報告)
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