12曲目 ページ15
「皆でテレビ局に来ない？」
前置きもなく、小林さんが放ったこの一言は、帰りの準備中のバスケ部を凍りつかせた。
勿論、
「やったァァァァァァ！」
良い意味でと、
「…は？」
悪い意味でと、両極端だけど。
「はい、集まってー…会議、しよっか」
さつきちゃんは私と青峰くんを壁際に引っ張ってきて、強制的に会議を始めた←
青峰くんは練習後で汗ぐっしょりの為、早く着替えたそうだけど…ドンマイ←
「…2人とも、一旦落ち着いてね…
あの子、偽物だよね？なんでテレビ局に行こうとか言えるのかな？馬鹿なのかな？そうなんだよね？ね？」←
…
さつきちゃんが一番落ち着いてないよ？←
「お前がまず落ち着けよ…」
青峰くんと同じこと考えてた…ｯﾁ←
ちらりと目線を小林さんの方へと向けると、その周りではバスケ部の面々がかなり興奮していた。
普段は結構クールぶっているキセキの世代の皆皆様も、隠しきれないほどお目目がキラキラしていらっしゃった。
…なんなの、この純粋っぷりは。
私がまるで汚れてでもいるようじゃない←
ぐるぐると見渡していたその時、私の目に付いたのは1人、まるで別の世界にでもいるかのごとくはしゃいでいる彼等からは一線を引いているように見える水色の髪の少年だった。
その少年の名は、黒子テツヤくん。
練習の余りのきつさによくへばっているので、私が介抱することが多く、そのためにバスケ部では青峰くんを除くと一番最初に私がフルネームを覚えた少年だ。
介抱している時に話を聞くことは多かったけど…
テレビ局の話、あんまり乗り気じゃないのかな？
そう思って見ていると、見られていることに気づいたのか黒子くんがこちらを振り返った。
人間観察が趣味だという黒子くんの目は、その人の中身まで見ようとしているように思えて、私は少し苦手だった。
だから、目が合ったと思った瞬間、私は咄嗟に目を逸らしてしまった。
長い前髪に隠されたこの目と、彼の目が合うことにも驚いたし、それに何より…怖かった。
私の中身が見られてしまうことが。
彼には感じ悪いことをしたとは思ってる…いつか謝ろう。
何とか落ち着いた後、私はさっきの話の続きに参加した。
『まずは行ってみようよ、テレビ局』
ニセモノのRANAがどんな策を持っているのか見てみたいからね。
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霖 - 中二にしては小さいような・・・？ (2019年3月9日 20時) (
レス) id: e24d2b25fc (このIDを非表示/違反報告)
塩ミ(プロフ) - 征覇さん» ありがとーございまっす！←笑 (2015年8月11日 21時) (レス) id: c6634e7236 (このIDを非表示/違反報告)
征覇 - 10曲目のひなたぼっこをひゅうがぼっこと読んでしまった私ってw更新頑張って下さい！ (2015年8月11日 18時) (レス) id: 02ea4e9828 (このIDを非表示/違反報告)
塩ミ(プロフ) - 逆巻シュウ愛し隊さん» …私の身長、これくらいだったんですけども…まぁ抗癌剤のせいでしたが (2015年7月2日 19時) (レス) id: c6634e7236 (このIDを非表示/違反報告)
逆巻シュウ愛し隊 - 主人公ちっさいですね(身長が) (2015年7月2日 19時) (レス) id: 6aa01a7bcd (このIDを非表示/違反報告)
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