【黒バス】声を失った歌姫

10曲目 ページ13

「気持ちいーねー」



屋上に寝転がり、日向ぼっこをしながらさつきちゃんが呟いた言葉に、私は肯定の意味で首をゆっくりと動かした。あ〜眠い…



「だな…」



青峰くんも眠いのか、呟いたその言葉にはイマイチ力はこもっていない。






屋上に降り注ぐお日様の光は、中学生にはあまりに魅力的だった。






でも、今は鬘も眼鏡も外してるし、今日はコンタクトしてくるのも忘れたから、もし寝てる間に誰か来たらばれてしまう。



この2人はもうどうしようもないとして、あまり沢山の人には知られたくないんだよね。









・









実は私がRANAだってこと。





…でも眠い…←






耐えられないほどの眠気に思わず身をまかせるうちに、直前まで2人のことを考えていたせいか、2人と出会い、正体がばれちゃった最初の頃を私は夢に見た…









・









・







…私が2人と出会い、正体を晒しちゃったのは、ここ、屋上だった。





私は一応1学年の時から在学はしていたものの、ほぼ通院していたために、実質2年生から入ってきたようなものだった。





空白の1年に加え、この不気味な容姿のせいで友達がいなかった私は、よく屋上で暇つぶしをしていたのだ。




鬘も眼鏡も外してリフレッシュターイム！をエンジョイしてた訳よ、うん←




そんな風に完璧に油断してた時に、偶然屋上に上がってきた2人は、私の姿が偽りだったことを知ったのだ…







・







「…⁉︎プ、プラチナブロンド⁉︎」




‼︎



突然の大声にうつらうつらしていた私の意識はハッキリと覚醒した。





…我の眠りを邪魔するのは誰だ…？←






「ねぇ！もしかして、白銀さんってあのRANAだったの‼︎⁉︎」






やっと分かったか…そうだよ、私がRANAですよ…って…









ばれちゃったorz←

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