[おそ松さん] 長男vs長女と次男vs次女【喧嘩松】

焔 ページ23

一松said


一「おい、クソ松。」

カラ「一松。お前……。」

一「順番的に、次は俺でしょ。安心しなよ。簡単にはやられないから。」


なーんて、


　いってみたものの、作戦ていう作戦も無いし、まぁ、カラ松が戦うときのヒントになりゃいいでしょ。


僕は、青い転校生と向き合った。

そして、


一気に距離をつめて、殴りかかった。


が、


パシッ！


片手で、軽く受け止められた。


　ふりほどこうとしても、力負けして動かせない。


相手が、拳を振り上げた。


(ヤバイ、やられる……！！)


僕は、目を固く閉じた。


だが、来るはずの衝撃が来ない。


一「…… っえ？」

一魅「……」


　振り上げた拳を振り下ろさず、ただその転校生は、僕を見ていた。


すると、突然。


一魅「………姉さん、……………俺、この松野は、殴れない。」


　僕の拳を、スルリと離して背後にいる自分の姉に話しかけた。


柊戯「あー、…………マジ？」

一魅「マジ。」


　その転校生……一魅は、僕をじーっと見ている。


　その目は、先程のような冷たい鋭い物ではなくただの無表情だった。





　そして、その顔に見覚えがある気がした。

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