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「おはようございます、零さん…」
零「やれやれ…
さっき寝たばかりというのにお主たちが騒がしすぎて起きてしまったわい…
はて、この状況はどういうことじゃ?
ワンコが大人しいし」
晃「っだぁ!俺は狼だ!!!何度も言わせんな!吸血鬼ヤロー!」
零さんは欠伸をひとつして棺桶から出てくる。
てか、部室に棺桶が合って気にしなかった私はそろそろ普通の感覚鈍るのでは?
まぁ、気にしないけど。
薫「朔間さん……Aちゃん、俺の事好きって言ってくれたのに、これをつけてくれないんだよね。
これを付ければ離れなくていいのに」
零「はて?これは犬の首輪……」
羽風先輩から首輪を受け取り、零さんはマジマジと見つめた。
零「なるほど……薫くんは、嬢ちゃんとずっといたいからこれをつけたいと…」
ふむふむ、と顎に手を添える考えるポーズになる零さん。
アドニス先輩は羽風先輩の手首を掴みながら待機。
零「薫くん、Aちゃんを縛ったことでなにも変わらんよ。
Aちゃんが望めば別の話じゃが…
薫くんも苦痛に歪むAちゃんは見たくないじゃろ?」
薫「そ、そうだけど………」
羽風先輩はしゅんっ…となり俯いた。
アドニス先輩も同情するかのように眉を下げて羽風先輩の背中をさすった。
零「Aちゃん。
薫くんのことは好いておるじゃろ?
それなら直ぐに教室に戻るのじゃ。
我輩はまだ寝る……」
またまた欠伸を出して、笑顔で手を振ってくれる。
___ 『今のうちに』___
零さんの顔がそう告げた。
頷いて、ぺこりとお辞儀。
帰り際にワンコ先輩が『お前も大変だな』と、頭を軽く小突いた。
部室から出ると違う空気感に、身体が脱力した。
「朝から体力使いすぎた……」
今日はまだ始まったばかり____。
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優人(プロフ) - ほんとにみすどさん??みすどさま??様か、(???)みすどさまの小説どれを見ても面白すぎて泣いてます更新頑張ってください (2020年4月25日 10時) (レス) id: 0718ecff1c (このIDを非表示/違反報告)
しののの - いやほんとに草です。草しか生えません。好き← (2020年1月26日 0時) (レス) id: 6a599a3a76 (このIDを非表示/違反報告)
腐りかけ - 毎話に笑いの神が降臨してる…毎回吹き出してます。これからも拝見させて頂きます。更新頑張ってください。 (2019年11月26日 16時) (レス) id: b69fe70fd6 (このIDを非表示/違反報告)
東雲 - とっても面白い作品ですね!!!! 更新待ってます (2019年10月8日 20時) (レス) id: 08942b1695 (このIDを非表示/違反報告)
shoto(プロフ) - 貴殿は神ですか……。 大家族もヤンデレも好きです。最高です。控えめに言って。頑張ってください。 (2019年9月3日 20時) (レス) id: ef163209c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みすど | 作成日時:2019年8月25日 17時