#32 ページ36
翠「どういうこと……？」
奏「さっき、かおるにあったんです、そしたらAがねつをだしていたらしくて……
ほかのこたちのへやをのぞいたらしのぶも、みつるもねつをだしてて…」
翠「え？ちびっ子達全員が熱？インフルじゃないんだしそんな偶然あるの？」
奏「きっと、えいちにいさんが心配なんでしょ。ぼくもなかなかねつけられないんです。
はやくてとらのかんびょうしましょう」
奏汰兄は熱で涙目の鉄虎を抱えて『ちあきのへやをみてきてください』と言った。
なんで俺が千秋兄の様子を見ないといけないんだ……？
鬱陶しそうなんだけど……。
なんて、反抗は出来ずに俺は千秋兄の部屋に向かった。
翠「……」
千秋兄の部屋のドアをそっと開ける。
俺の部屋から千秋兄の部屋までそんな距離はないが、それでも分かるほどうちの中はかなりパニック状態だった。
行く途中であったにーちゃんは頭が痛いと言っていて、その次にあった真緒兄は忍の看病。
真緒兄に聞いたところ、Aの看病をレオ兄、忍の看病を真緒兄、光の看病を嵐兄、鉄虎の看病を奏汰兄がしているらしい。
薫兄は途中でダウンしちゃって休んでるって言ってた。
正義感が強い千秋兄は見回りでも行ってると思ったが布団の中にいた。
翠「……千秋兄？起きてるの？」
千「……！！！……な、なんだ翠か！びっくりしたぞ！どうした？こんな時間に」
相変わらずの大きい声だがいつもと違うような気がする。
翠「……具合悪いの？」
千「え？あー、少しな。でも寝てれば良くなるから問題ないぞ！！！」
そう言う千秋兄の顔はさっき見た鉄虎と同じくらい真っ赤だった。
翠「いや、どう考えても熱あるでしょ。飲み物とか氷枕とか持ってくるから熱はかって待ってて」
千「あ、え、大丈夫だぞ？夜も遅いし早く寝るんだ。な？大丈夫だから。そもそもなんでお前がこんな時間に俺の部屋に……」
翠「いいから寝といて。奏汰兄命令」
千秋兄がどうせ大丈夫って言うのは百も承知。
無理すんなって思うのにいつもこうだ。
こういう時は奏汰兄の名前を出しとけば素直すぎる千秋兄は言うことを聞くのだ。
そして、今この状況を行ったら間違えなく千秋兄は動き出すから言わない。
この判断は間違えないと思う。
翠「うわ……なんか千秋兄知り尽くしてる奴みたいでやだ……」
そんなことを呟きながらリビングに向かった。
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アルパカ - すごく面白かったです！更新頑張って下さい！続き楽しみにしてます！ (2020年5月14日 11時) (
レス) id: 00fe17351a (このIDを非表示/違反報告)
りっちゃん - いつも、楽しみにしています！できたら、北斗くんと真くん登場させてください。お願いします (2019年8月28日 13時) (レス) id: 37501b478c (このIDを非表示/違反報告)
ぶーりん - 姫みんカワユス！ (2019年8月19日 14時) (レス) id: 1f71202e8a (このIDを非表示/違反報告)
咲那(プロフ) - 更新楽しみに待ってました〜ゆっくりでいいので続き待ってます♪頑張ってください〜！私じゃ1日で5000hitなんていかないので尊敬しますー！ (2019年8月15日 3時) (レス) id: ea388f89fe (このIDを非表示/違反報告)
華乃(プロフ) - 更新ありがとうございます！ (2019年8月14日 22時) (レス) id: 9489fc516c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みすど | 作成日時：2017年11月13日 0時
